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雑談回

「このピッケル、っていうかバァンさんのやってたゲームって、マ○ク○ですよね」

「正確にはそれをパクったヤツだけどね。やったことある?」

「やったことはないんですけど、ゲーム実況とかは何度か見たことあります」


へー。

そういえば、ゲーム実況って見たことないや。


「そういうの見たことないからよくわからないんだけど、人がゲームやってるの見てて楽しいの?」

「見たことないんですか?すごい楽しいですよ! ゲームをやる前の参考にもなりますし、クソゲーとか買わなくて済みますし」

なんとなくジェネレーションギャップを感じる。まあ子供の頃、友達の家でゲーム大会するときは後ろで見ていた気もするけれど。


「実はルールとかあんまり調べないで始めたから、色々わからないんだよね。すぐにこっちの世界に飛ばされたし。元ネタのでいいから何か有用な情報教えてプリーズ」

「有用な情報ですか? え、なんだろう。やってないんで詳しいことは全然わからないんですけど、ワールドの広さが地球より4倍広いとか無限とか。あれ、どっちだったかな? あとオランダだかどっかの現実の町をゲームの中で再現させたけど、アメリカかどっかのハッカーにTNTでそこらじゅう爆破されたニュースとか聞いたくらいですよ」


TNT?


「TNTってニトロ化合物だよね?爆薬なんて何に使うの?? あれ? ゲーム内の話だよね? デフォルトであるの?」

インベントリを眺めたら、グレーアウトして選択できないけどそれっぽいのあった。


「僕が見たのはバグを利用したヤツだったかな。トロッコにTNT搭載して村爆破したり、矢を発射させる装置作ったりエレベータ作ったりですかね」


何それこわい。

でも、エレベータはちょっと惹かれる。


「えーと、起爆とかどうするの?」

「レッドストーンとかいうの使って、回路を作れるみたいですよ。自動で色々できる機械みたいなの作ってる人もいましたね」

ああ、レッドストーントーチってその辺で使うやつだったんだ。


「回路って他にどんなのあった?」

「あんまり覚えてないですけど、自動ドアとか計算機とか作ってたと思います」

「は? 計算機ってどういうこと?」

「普通にゲームの中で計算させたり、ゲームを動かしたり」


なにそのパソコン。

デフォルトの機能だけでパソコンとか作れるヤツの頭の構造の方にむしろびっくりするわw

まあ、ON, OFFができるなら0と1に変換できる的な感じなんだろうなとは思うけど。

思うだけでフツー作れないだろ。


なんかすげー物騒なゲームなのかも。そういえば大量破壊mod禁止にしたとか言ってたしな。

はあ、こっちは城塞都市をつくりたいだけなのに。



「あのっ!」

そんな与太話をしてたら、ザシャくんが話かけてきた。


すわ! 魔物ですか!


「お二人は同郷だって聞いたんですが、どんな国なんですか?」

ああ、敵じゃないのね。


「ゆとりやニートには優しくない世界ですよ」

あ、なんかのスイッチ入っちゃった。

頭に縦線が3本ほど入ったあんちゃんをスルーしながら俺も答えておく。

「魔物はいないし魔法もないけど、魔法みたいな技術がすごく発展した平和な国だよ。」

「なんていう国なんですか?」

日本ニッポン

日本ニホン


「? あれ、違う国なんですか?」




そんな雑談をしながら1時間ほど作業した後、休憩がてら下に降りる。

良い香りが漂ってきたので、多分お昼ご飯の時間。


二人がかりで採鉱したため、かなりの量が採れた。

メインは小石の混じった土と安山岩や花こう岩、閃緑石などの石系のブロックがかなりの量。

たまに鉄鉱石と石炭が見つかった。


石系素材をかまどやインベントリで錬成すれば、好みの城壁材にできるくらいの量は集まった。

気持ち的に揺れているのは、土塁を石の城壁にレベルアップさせるのと、東崖の上にもう一つ見張り塔を建てること。

うーん、悩む。

石のままだとちょっと灰色すぎるので、茶系を混ぜて味を出したりしたい。


「バァンさんって、たまに気持ち悪い顔してますよね」

やべ、妄想してニヤついてた時の顔を見られてた。


助けを求めるように、ザシャくんの方に振り向くが苦笑いされた。

嗚呼、こっちにも見られてた!


神は死んだ。

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