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疾風のザシャ

「おひゃあああーww」


L字型土テ○リスブロックを振り回しつつ、いつもの変な絶叫を上げてしまう。笑いながら。

一人なら恥ずかしくないのにw


土塁壁から落ちないよう、意識を足元にも配分しているせいで、目の前のゾンビがかけてくる圧力にうまく対処できない。


「ウヴァー!」

やめて、近いw

笑ってるけど、怖くないわけじゃないから。マジ涙目だから。


土塁壁の上で押し合っていると、ゾンビたちに乗せたL字型土テ○リスブロックの上を、ザシャくんが駆けてくる。

ゾンビの足元を横薙ぎに斬りつける。


きゃー、ザシャくんかっこいい!

疾風のザシャ(ザシャ・デア・シュトルム)の二つ名を授けよう!


「大丈夫ですか?」

「ありがとう、助かりました」


バランスを崩したゾンビを落とし、その上から持っていたL字ブロックを落とす。

まだ潰れない。

L字ブロックとか面倒なので、1ブロックずつどんどん積んでいく。


しばらくブロックを積んでいくと、嫌な音とともにゾンビたちの呻き声が聞こえなくなっていく。

はあ。

おかしいな、もう少しスマートにカタをつけるイメージだったのに。



兎にも角にも、ゾンビ掃討はこれで完了。



ゾンビが潰れたあたりをまとめ、橋を渡り土塁の入り口を塞ぐ。

まとめたブロックを、昼間つくった墓石の隣に埋めにいく。


これってもう墓地だよね。教会でも用意したほうがいいかな。

説教してくれる神父だか牧師はいないけど。あと、信仰の対象はウェー様か、やだな。



カールさんにユリアちゃんたちを呼んできてもらい、みんなで花を供えて手をあわせる。

今日は疲れたな。


「バァンさま、ありがとうございます」


主塔ベルクフリートに戻る途中、ユリアちゃんが隣に並んでお礼を言ってきた。俺の服の袖を少しつまみながら。

かける言葉が見つからないので、肩に手を添えて主塔ベルクフリートまで戻る。





潰してしまった屋上菜園から採集した小麦を使って、インベントリで白いパンをつくる。

ゲームと同じ感覚ですぐ完成した。

屋上菜園潰したのはまずかったかなとか、頭をかすめたが済んだことだしいいか。


試しに小麦を小麦粉にできないか試してみたら、一応はできた。

慣れれば瞬時に出来るようになるかもしれないけれど、大量につくるなら脱穀機とか水車場をつくった方が効率はいいかもしれない。

パン自体は一瞬で出来上がるので、効率とかなにそれ食えるの状態ではあるけれど。


主塔ベルクフリートの一階にテーブルと椅子を設置して、パンとかぼちゃを広げる。

「私は少し用事があるので、ゆうげはみなさんでお願いします。寝るときは二階を使ってください」

そう言い残して、地下の採掘場ダンジョンに降りる。


少し頭の中を整理したい。


掘削しながら、今日のことや今後のことをいろいろ考える。

食料やら魔物やら死んだら終わりやら、問題は山積なんだけど、今一番困っていること。

それは、


この「便意」をどうするのかw


そりゃあ、食べたら出すよね、普通。

風呂にも入りたいし、これは水周りをどうにかしないと如何ともしがたいのではないだろうかwww


俺はいつになったら城塞都市をつくり始めるのだろうか。

次はトイレ回です!

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