屋上付き平屋(中世風バルコニー付き)リフォーム計画
日が暮れるまでには、まだ時間がある。
「みなさん、ひとまず中へどうぞ」
主塔、屋上付き平屋(中世風バルコニー付き)に案内するも、押し競饅頭感が半端ない。
ぎゅうぎゅう。
7m×9mの63m2だから、20坪ほどかな。
そこにチェストやらかまどやら作業台やらが置いてあるので、かなり狭く感じる。
ということで、屋上菜園の確認がてら、階段を作って増築しよー(パチパチー)
みんなを放っておいて、一人妄想タイム。
「ちょっと階段つくりますねー」
はしごをやめて、地下への階段がある上に、階段を設置。
上に登ると、屋上菜園。
かぼちゃと小麦が実ってる。
いいねー。早速回収。
カボチャと小麦の他に種もいくつかドロップ。
アイテムドロップするんだな。いや、してたか。
回収後は、屋上菜園を潰して、木の板を張っていく。
【丸石のブロック】で壁を巡らせて二階部分を増築。
屋根と階段を設置して、三階の側壁部分に胸壁を作ったあたりで夕暮れ時。
見張り塔増築完了。
これで、少しは快適になったのではないでしょうか!
みんなが、見張り塔に登ってくる。
「す、すごいですね、錬金術というのは」
もっと驚いてくれていいんやで。
子供たちも大はしゃぎ。屋上大好きだよね、子供って。
外を見ると、綺麗な夕日とゾンビの集団が見える。
しまった、ユリアちゃんに見せないように気をつけていたのに。
砦の増築で楽しくなって、気が緩んだか。
「きれーい」
背が低くてゾンビは見えていないみたい。
助かった、気がつかなかったか。
もしかしたら、そう振る舞っているだけなのかもしれないけれど。
開口部から下を覗けば見えるはずなので、さっさと下に降りよう。
「では、もう一度向こう岸に行きますか。先ほどと同じ手はずでお願いします」
子どもたちは二階で待機してもらい、エミリアさんには一応見張り塔から周囲を警戒してもらう。
土塁の入り口左右に【ジャックオーランタン】を設置。光源確保。
まだ、日が沈んでいないのでゾンビは出てきていない。
先ほど同様、カールさんが土塁の入り口を警戒。
簡易の楼門砦までザシャくんと進む。
ちな豆。
楼門砦というのは、城門の側面、外側部分などに設置された要塞化した小堡などのこと。前衛塔。
重要な城門を守るため、周囲がどんどん強化された箇所が、バービカンと呼ばれるようになった。
中国の甕城や日本の外枡形虎口がそれに近いが、必ずしも囲っているわけではなく城門両脇の門塔や防塞、橋の途中などに設置されたものを指す。
橋の取付部をザシャくんにお願いして、土塁の上に登る。
落ちないように開口部付近まで近づくとゾンビたちが這い出してきた。
亡者の時間だ。
10体近くのゾンビが迫ってくる様は、足の力が抜けそうになるほどの恐怖を覚える。
落ちたらアレの仲間入りか。
そんなことを考えながら、開口部付近でうろちょろして、落とし穴に誘導する。
うまく入らないゾンビがいたので、楼門砦に一部屋根を設置して誘導してみる。
この屋根が崩れたら終わりだなw
キュッとなりながらも、誘導完了。全部で12体。
こちらを見上げながら呻き声を上げている。
あ、腰抜けそう。
そろそろ仕上げますか。
コの字型に、例の10トンファルガッターを作ろうとするもうまくいかない。
お?
ごにょごにょした感じ、どうも5ブロックまでしかいっぺんに扱えないっぽい。
先につくっておけばよかったな。
とりあえず、真下に近寄ってきているので、L字形に5つ分横にして落としてみる。テト○ス風に。
が、みんなで支えて潰れないw
そうですか。
それなら、テト○スみたいに重ねてやろう。
そう考えながら、次を用意していたら、テ○リスブロックをゾンビが這い上がってきた。
「ちょw 想定外www」




