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人間不信の異世界転生  作者: 夜刀神 時雨
1章 黒鉄の洞窟
6/7

1-5 洞窟のヌシは異形の骸骨

黒鉄だけで形成された、広く複雑な洞窟を俺は歩いていた。

「はぁ、はぁ、はぁ………出口は……何処だ?」

アリスに聴く。

「アリス、出口を教えてくれ」

『不可。出来ません』

「何でだよ!!」

叫ぶようにツッコむ。

『解答。私が行えるのは、転生特典の使い方・この世界の常識・魔法発動時の代理詠唱等であり、ナビゲーションのような事は出来ません』

「マジか」

落胆しながら進んで行く。


暫く彷徨うと、禍々しい大扉を見付ける。

「如何にもボスの部屋って感じだな」

『肯定。此処には黒鉄の洞窟のヌシ、骸狂王(スケルトンズ ロード)が居ます』

「……………」

暫く考え込んで質問する。

「アリス」

『返答。何ですか?』

「2つ聞きたい事がある。1つ、今挑んだとして俺は骸狂王(スケルトンズ ロード)に勝てるか?」

『解答。私のサポートありきではありますが、勝利は可能です』

「2つ、そいつを倒したら、この洞窟から出れるか?」

『解答。出れます。原則としてヌシの居る部屋には出入口付近まで飛ばす、専用の魔法石があります』

「よし。俺は、骸狂王(スケルトンズ ロード)を倒す。準備が出来たら、突入する」

『質問。準備とは何を準備するのですか?』

「心の準備に決まってんだろ!」

『推察。恐怖(こわい)んですか?』

恐怖(こわい)さ。でも……動かなきゃ何も変わらないだろ」

『……』

「ふぅ」

叫んだお陰か、覚悟を決めれた。

「行くぞ!」

言いながら、大扉を開ける。

「? 何も無いし、誰も居ない?」

中は、だだっ広い空間があるだけだった。

その時、大扉が勝手に閉まり、床に巨大な魔方陣が現れる。

「!?」

そこから出てきたのは、一言で言うと異形の骸骨だった。

その容姿は、先ず下半身が無く、頭部には角と思われる物が側頭部から生え、額部分に3つ目の眼窩が空いている。そして、右目の眼窩には、眼球を思わせる赤黒い宝石のような球体がはまっている。

次に手は、両手とも指が6本あり、右手にはカトラスとも呼ばれる海賊が持ってるような剣があり、左手には七支刀と呼ばれる刃から刃が出ている剣を持っている。

更に背中?からも、サブアームのように4本指の手が4つ伸びており、それぞれ剣や杖、斧に槍とそれぞれ武器を握っている。


「こいつが、骸狂王(スケルトンズ ロード)か」

俺は一瞬だけ振り返り、扉が閉まっているのを確認する。

「後戻りは不可能か」



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