中華幽霊天使
1
古代中国。
質実剛健で曲がったことが大嫌いな青年、公孫。
正義感が強くて不正を見つけると言い立て、
問題にするので他人から避けられていた。
下級役人になったが、賄賂を受け取らず送りもしない。
収入は貧しい者に配るため、人望はあったが貧乏だった。
政府高官の別荘に幽霊が出て、住む人を次々と殺した。
ゴーストハンターや術師が乗り込んだが返り討ちに。
もし君が住めるようなら無料で住んで良い、と言われてやってきた。
公孫は昼に到着、掃除をして夜を待った。
テーブルや椅子が勝手に動く。
皿や小物が宙に浮いてぶつかってくる。
用意していた剣を出して気合を込めて振った。
女の子が3人出現。美女ばかり。倒れて動けない。
「この剣に触れれば消滅する。それで良いか?」
首を横に振る。「では去れ」3人は出て行く。
それからも3人は出てきたが、悪さは行わなかったので
公孫は無視した。
そのうちに会話をするようになった。
幽霊なので出現すると空気が冷える。
ポルターガイスト能力で掃除や簡単な用事を行った。
そして陰陽師の使う式神のようになった。
2
中国では段階的な科挙テストによって高い身分の役人になれる。
公孫がテストのために出かけようとすると。
3人娘
「あなたを陥れる罠があります。今日は出かけないほうが」
公孫
「うーむ。君たちの言う事を疑うわけではないが。
欠席してもどうせ別の事を仕掛けてくるだろうし・・・
どんな罠を仕掛けているのか?」
「カンニングです。試験官を抱き込んでいます。
カンニングペーパーを持っていると言って、あなたのポケットから
出すふりで、握っていたカンニングペーパーを取り出します」
「わかった」
3
試験会場で試験官が「君、何を持っている?」と詰め寄ってくる。
「あっ!」公孫はわざと大声を出して試験官を指差して注意を集める。
公孫
「この者、手にカンニングペーパーを隠し持っている!
私に濡れ衣を着せるつもりだ!」
この試験官は、他の試験官たちの前で両手を開かせられて、
用紙を発見されて、連行、拷問で、
公孫に恨みを持つ者に頼まれたことがわかる。
その者たちは否定したが。
3人娘が夜に屋敷に出かけて生気を奪い取って殺害した。
公孫「悪人を殺すなら構わない。おおいにやってくれ」
4
地方での最高権力者の知事は、それを知って、公孫を引き立てた。
公孫は警察官となり、3人娘は部下として犯人逮捕に協力。
幽霊使いの警官として手柄を立てた。
公孫は3人娘を通じて、多くの幽霊を使い、
悪人を地獄に送る役目を果たした。
幽霊たちが存在を続けるには生者の生体エネルギーを奪う必要があり、
公孫は悪人については殺害を許可していた。
公孫の在任中、この地方では犯罪が激減した。