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中華幽霊天使

作者: はやまなつお


古代中国。


質実剛健で曲がったことが大嫌いな青年、公孫こうそん

正義感が強くて不正を見つけると言い立て、

問題にするので他人から避けられていた。


下級役人になったが、賄賂を受け取らず送りもしない。

収入は貧しい者に配るため、人望はあったが貧乏だった。


政府高官の別荘に幽霊が出て、住む人を次々と殺した。

ゴーストハンターや術師が乗り込んだが返り討ちに。


もし君が住めるようなら無料で住んで良い、と言われてやってきた。

公孫は昼に到着、掃除をして夜を待った。


テーブルや椅子が勝手に動く。

皿や小物が宙に浮いてぶつかってくる。


用意していた剣を出して気合を込めて振った。

女の子が3人出現。美女ばかり。倒れて動けない。


「この剣に触れれば消滅する。それで良いか?」


首を横に振る。「では去れ」3人は出て行く。



それからも3人は出てきたが、悪さは行わなかったので

公孫は無視した。

そのうちに会話をするようになった。


幽霊なので出現すると空気が冷える。

ポルターガイスト能力で掃除や簡単な用事を行った。


そして陰陽師の使う式神のようになった。




中国では段階的な科挙テストによって高い身分の役人になれる。

公孫がテストのために出かけようとすると。


3人娘

「あなたを陥れる罠があります。今日は出かけないほうが」


公孫

「うーむ。君たちの言う事を疑うわけではないが。

欠席してもどうせ別の事を仕掛けてくるだろうし・・・

どんな罠を仕掛けているのか?」


「カンニングです。試験官を抱き込んでいます。

カンニングペーパーを持っていると言って、あなたのポケットから

出すふりで、握っていたカンニングペーパーを取り出します」


「わかった」




試験会場で試験官が「君、何を持っている?」と詰め寄ってくる。

「あっ!」公孫はわざと大声を出して試験官を指差して注意を集める。


公孫

「この者、手にカンニングペーパーを隠し持っている!

 私に濡れ衣を着せるつもりだ!」


この試験官は、他の試験官たちの前で両手を開かせられて、

用紙を発見されて、連行、拷問で、

公孫に恨みを持つ者に頼まれたことがわかる。


その者たちは否定したが。

3人娘が夜に屋敷に出かけて生気を奪い取って殺害した。


公孫「悪人を殺すなら構わない。おおいにやってくれ」




地方での最高権力者の知事は、それを知って、公孫を引き立てた。

公孫は警察官となり、3人娘は部下として犯人逮捕に協力。


幽霊使いの警官として手柄を立てた。

公孫は3人娘を通じて、多くの幽霊を使い、

悪人を地獄に送る役目を果たした。


幽霊たちが存在を続けるには生者の生体エネルギーを奪う必要があり、

公孫は悪人については殺害を許可していた。


公孫の在任中、この地方では犯罪が激減した。


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