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生きる世界と冒険譚  作者: 山田浩輔
リライプル編
11/78

微笑みの裏

[混血]

ハーフから派生し長い時をかけて進化した人類

純人同士やエルフ同士、亜人同士だった場合はどちらか一方しか受け継がなく、また他種族同士でもどちらか一方の種族しか受け継がない、しかし他種族の場合にとても低い確率でハーフとなる

 バイル・リーデッドの2種である

 目を覚ますと痛みは引いており身体を起こす、フェイルは既に起き上がったのか、フェイルが寝ていた場所には眼を負傷した兵士がいた。

 

 ウィリアムは外に出ると、周りは既に静かになり人が既に村の中で整理やら後片付けをしていた。

 「なんとかなったのかな...」

 ウィリアムは安心しそう呟いたが女のことを思い出すとすぐに隊長の元へ向かった。

 

 「すみません、第二地点のあれってどうなったんですか?」

 隊長は苦い顔をして答える

 「あそこにいた半数は負傷し、八人が死んだ」

 「今はどうなんですか?」 

 「ああ、あの女なんだが既に消えていた、おそらく盗賊の仲間だろう、すぎたことは仕方がない、死体処理の手伝いを頼む」 

 戦いが終わったことを知ると、ウィリアムは村の中の死体を集めることとなった。


 死体を詰めていく、臭いし面倒だが吐くほどではない、臭いは慣れるし重労働だが戦闘と違って緊張感もない、ただ...とてもイライラする

 妊婦の腹に剣を突き刺されてたり両眼に針を突き刺されてたりと残酷な殺し方ほどイライラするものはない、人の命というのは戦闘中は気にしないが処理の時毎回イライラしてしまう、俺だって殺している....そう考えると複雑な気分になる...こんなこと考えてたって...

 「.....おい!」

 声を掛けられ後ろを振り向くとヒューズがいた。

 

 「お! どうした?ヒューズ?」

 ウィリアムはいつもの笑顔をヒューズに見せて明るい声で会話する

 「何回も声を掛けさせんな、大丈夫か?」

 ヒューズは心配そうに言うがウィリアムはいつもの笑顔を見せ心配させないようにする。

 「腹減っててさ〜、もはや焼死体を食べたいくらいだぜ!」

 「おいおい、あんま不謹慎なこと言うなよ、それ、家族とかに聞かれてたら大変なことになるぜ?」

 ヒューズは呆れながらも死体処理の手伝いを始める

 「昔は敵を倒すっていうのは考えたことあるけど死体処理とかは考えたことなかったな〜」

 ウィリアムは適当な話で場を繋ぎつつ作業をする

 「お前ってぶっちゃけ考えなしだしな」

 ヒューズは無表情で返す

 「おい、俺はすごい天才だ! そう、本当に!」

 

 ヒューズは一瞬だけドン引きするような顔をするがすぐに無表情に戻った。

 「そういえば俺、キスをしたぜ!」

 ドヤ顔で大人の階段を登ったとウィリアムは言うが

 「あ〜知ってるよ、毒を盛られて死にかけたやつな」

 ヒューズはニヤニヤしながら返してきた。

 ウィリアムは苦笑いでとりあえず誤魔化した。

 「もしも....」

 「ん? どうした?」

 「もし、何かあるなら、いつでも話せよ、俺たちは兄弟であり戦友なんだから」

 「..........うん.....もちろん!」



____________________________________________________________


 「「「「乾杯!!」」」」

 発泡酒を持ったウィリアムは皆で勝利を祝う

 「なんでフェイル来てんの?」

 当たり前のようにきてるフェイルに疑問を抱きウィリアムはフェイルに問う

 「はぁ!? 私がいなかったらアンタはとっくに死んでいたのよ! ちょっとは優遇しないさいよ!!」

 フェイルは勢いよく酒を飲み、ダンッと音を立てコップを下ろす

 「ウィリアムに振り回されたろ...本当にすまない...」

 ヒューズが言うと水を得た魚のようにフェイルはベラベラとウィリアムの口を話し出す。

 「いや〜すまねえなぁ...そういえばあの多量の血ってなんだったんだ?」

 ウィリアムはベットのことを思い出してフェイルに聞く

 「あ! あの時私、背中をナイフで刺されたのよ! マジで痛かったんだからね、自分が死ぬかと思ったんだから!」

 ウィリアムはフェイルの答えに申し訳なさを感じつつ、謝る

 「あ〜ごめん....本当にありがとうございます....」 

 「そんじゃあ一発ギャグしなさい!!」

 フェイルは酒に酔い悪ノリをし始める

 「入る隙がない....」

 フォルトは少し寂しそうにちびちびと酒を飲んでいた。

 そうして宴を終えて、宿屋に戻ると、ウィリアムは部屋に戻り寝ることにした。

[スノーエルフ]

北東大陸ミーナル発祥のエルフ

火の呪文を得意とし、寒さに耐性を持つ

外見的特徴は肌、髪が雪のように白く、それが名の由来である

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