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最北の地より愛を込めて  作者: pai-poi
四国地方
37/55

徳島 『おみいさん』

脅威!

徳島の郷土料理は食材縛りが強すぎるッ!

(季節ものも多すぎる!)


が、しかし!!

ちょいとそこの、お()()さん(*'▽')ノ


いやいや、今回の徳島は



『お()()さん』



関西圏には多いのでしょうか

「お〇〇さん」という、擬人化とはまた違うのでしょうね

この、料理に敬称をつけるというのは

(´Д`)ノ


諸外国はわかりません

近代日本でも見ることは無くなりました

でもこの文化ってとても大切だし、食に対する日本人の考え方な気がするのです


生き物、作ってくれた人、食に携わる多くの人々

人はおろか、たくさんの生き物があって我々の目の前に、食卓へと並びます

全てに感謝し「いただきます」


食べ残す、食べ散らかすのが「美味しい」という表現の文化の国もあります

でも「作法」といえばいいのでしょうか 道徳観念でしょうか

提供された食の「美しさ」を保ちながら綺麗に残さず食べる


そして「ごちそうさまでした」

受けて「おそまつさまでした」


「お〇〇さん」もまた、そういう心の現れな気がします



「おみいさん」の「みい」

味噌のことを指しておるそうです

直訳すると「お味噌さん」→「味噌」ではあります


徳島の先輩に聞きました

Q「おみいさんて郷土料理ですか? 作りますか?」

A「郷土料理とは言えないと思いますが……

  徳島の一部かもしれません、

  味噌汁とかが残った中にご飯を入れる、まあ雑炊みたいなものですよ」


味噌汁にご飯…… えっと「ねこまんま」?

(と、北海道?

 うちの母はそう呼んでましたが、他の地域ではどうなのでしょうか?)


A「味噌汁の中にご飯を入れて、最後に卵を溶いてからめたら

  ちょっと食欲のない時なんかは食べられますよ」


普通に雑炊やん……



A「近所なら作って持って行ってあげられるのにね笑

  飛行機に乗らないと行けないもんな(^^;)」


ありがとうございます! 先輩ありがとう( ;∀;)ノ


おわかり頂けるだろうか

「おみいさん」は、ねこまんまでも雑炊でもない!

そこには優しさ、労い、慈愛が含まれいるっ!!

(ノД`)・゜・。



作り方:

1、味噌汁にご飯ぶっこんで卵で雑炊に仕上げる


……でも有りなんだけどね笑



そこはかとなく調べまして作りました!

完全に家庭料理だし、各ご家庭で作り方も千差万別なのですが、原点であろうレシピを元に作ってみたのがこちらですw


作り方(4人前):

1、生米を100g(※概ね1合が180gです)

  を洗って30分ほどザルにあげておく

2、里芋、大根を拍子切り

(分量の目安は、米:里芋:大根が1:1.5:1ぐらいかな?

 里芋はレンチンすると皮をむくのが楽です)

3、鍋にだし汁を4カップ(※現地寄せだと、いりこ出汁です)

 と材料を入れて火を入れる

 沸騰→弱火にして味噌40gを塊のまま所々に置く(※混ぜない!)

4、30分ぐらいで炊けるので、

 炊き上がる前に大根の葉を刻んで入れ、かき混ぜて少し蒸らす

 (お好みで溶き卵を入れる)



挿絵(By みてみん)



この「おみいさん」

雑炊やおじやとまた違うのは「炊く」のであって、汁気があまりない


調べてみると

「体調がすぐれない時や寒い日にふと食べたくなる、そんな郷土料理」

「徳島でも「おみいさん」を知らない若者がほとんどになりました」

「米が貴重だった当時、先人の知恵から生まれ、

 寒い冬場に冷えた身体を温めてくれる農村の郷土料理」



一口目、そこに来たのは大根の清涼な香り

追ってくる「いりこ出汁」の豊かな風味!


二口目、この慈しみは……

あぁ、米と里芋が織りなす優しさ! 大地のハーモニー!

まさに慈愛! まさに地母神の慈愛!!


これはね、美味いとか美味くないとかじゃなくですね

母性そのものです( ;∀;)ノ



調べてるうちに出会った紹介ブログや色々なレシピ

作って食べてみて感じたこと


これはまさに「慈しみ」以外の何物でもありませんでした……



調べたり食べて泣いたのは、このシリーズで初かもしれません

(ノД`)・゜・。



※出汁や、それこそ味噌なんかは馴染みのもので良いでしょう

 「うちの味噌汁!」をベースに考えて頂いても間違いではないと思います

※そういう意味では「大根の葉」も、売られているやつについていないときもありますね?

 なので大根の代わりにカブで代用しても絶対美味しいと思うのです!

※もちろん、玉子を入れる入れないも同じ!

 レシピの中にはニラや豆腐など!

 それこそ「お味噌汁の具」的なバリエーションもたくさんありました!


※断言しよう! これがあれば十分というものを!!

 料理は「慈しみ」という、相手を想う気持ちを込めれば良いのだと!!!

 (`;ω;´)ゞ

「おみいさん」って、朝ドラの題名みたいですね

(≧▽≦)!


さて、次回の高知なのですが!

作りたいもの(いや食べたいもの!)が見つかりました!

材料調達と調理にお時間いただきたく、次週はお休みとなります

ちょっと待っててね(;'∀')ノ


四国のラスト! 愛媛の情報をお待ちしております!

ちなみにその後は本州へ再上陸します笑



「作る、食べる、感謝・感動する(感涙する!」


それが食のフロンティア・スピリッツ!

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― 新着の感想 ―
[良い点] このお話を読んでいて、まだ小さい頃に風邪を引いて食欲がない時に母が作ってくれたご飯がぶわっと思い浮かびました。 愛知県民お約束の赤味噌のお味噌汁にご飯と卵を入れてしっかり煮込んだもの。 冷…
[一言] ああ、美味しそう ああ、なんてやさしいお料理…… ちなみに関西でもねこまんまで伝わりますよ それ以外聞いたことはないですね 愛媛といえばみかん 愛媛といえば鯛! 友だちが愛媛でして、愛媛…
[一言] 確かに、食欲がないときには重宝しそうですよね。 ぶっちゃけ、ねこまんまで……げふんげふん。なんでもございません。 関西人は、飴のことを、飴ちゃんと呼ぶのですが、ね〜。思えば、いろんなものに…
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