石川 『べろべろ』
べろべろ~♪
え? ふざけてないよ?
今日はべろべろだよ(≧▽≦)ノ
石川県
亡くなった僕の父は、石川県の出である
なんでも、地元を離れ京都の呉服屋で学び、九州の支店で修行
続いて北海道は札幌へ転勤(南から北へ)
最終的に、どちらかで独立開業(支店の譲渡)を提案され
たぶん女が出来た(つまり僕の母親)ので、北海道で開業
が、数年で廃業……
離婚し、僕が4歳の時に再婚
今となっては、その当時の父の動向や心境はつゆ知れず……
う~む、
石川は加賀友禅が有名だし、呉服(和装)の世界に入るきっかけとなったのかもしれない(加賀友禅はマジで神域! もし仮に父が地元を離れず、かつ僕が生まれたならば、間違いなくその道に行きたかった、いや生きたかった!!)
僕が物心つく前に里帰りしているらしいが、それはノーカンとして
従姉の結婚式で一度だけ石川に訪れたことがある
兼六園や長町武家屋敷跡を観光巡りしたが、実に歴史情緒豊かな土地
本家(父は五人兄弟の四子)の周辺は坂が多く、昔ながらの家々が立ち並び、その情緒や景観も相まって、田舎という感じより、連綿と続く「歴史」を感じたものである
そんなところで、
メインの結婚式で出会った一品
本日のオーダーはこちら
『べろべろ』
いやいやいやいや! べろべろって!
今までの哀愁だとか郷愁だとかの雰囲気はどうなのよ!
('Д')!
パ('Д')「うわ! すごいなこれ!」
父(。-`ω-)「あぁ? あぁ、べろべろか。」
パ(; ・`д・´)「は? ん? なんて?」
父(。-`ω-)「べろべろだ。
御節とか、こっちでは入ってることがある。」
パ(;・∀・)(うぇぇぇ……
名前と見た目の美しさの差が激しいのですが……)
別名『えびす』
作り方:
1、下準備(1時間ぐらい)
棒寒天1本を適当にちぎって、水に浸けて戻す
別の容器で昆布(20cmぐらい)を水2カップで水だしする
※粉寒天、細粒だしを用いる場合はこの過程をスキップ
2、2カップのだし汁(または水)を火にかけ、
煮立ったならば中火にして寒天を溶かす
3、寒天が溶けたら、醤油大さじ半~1、おろし生姜と砂糖を少々
を基準に、好みの味付けに調整
(昆布だしを取っていないなら、ここで細粒だしを入れる)
※最終的な味付けと色合いになります
なので、色と塩分の調整に塩を用いたりします
4、ここからが重要!
溶き卵1ないし2(個人的にはたまご1個)を用意し、
一度沸騰させた鍋に卵を入れるわけだけど!
散らせ具合や卵の量で表情がものすっごく変わります!!
※コツはまったく「たまごスープ」を作る過程と同じですが
汁が少ないので火力調整などに気を使います
5、さらに!
卵に火が通ったら容器に移すわけですけど!
器によってこれがまた、色々な表情になります!
※基本は四角だけど、どんぶりなどで丸みをつけても美しい!!
6、粗熱が取れたならば、冷蔵庫でよく冷やします
※卵が沈んでしまう場合があります
(それはそれでありなんですが)
器に入れた段階で混ぜ、たまごの位置が均一にしましょう
7、断面を見えるように切り分けたら完成!
久々に作りましたが、前回より卵が多く見えるな……
あれ?前回は棒寒天二つ:卵1個にしたんだっけな?
んま、美味いからいっか!
(*'▽')ノ
ついぞ、僕の作ったべろべろを親父様が口にすることはなかったけれど
うん、きっと「この味じゃない」って言うだろうしな笑
石川のあの田舎に想いを馳せながら、
今夜はべろべろを肴に酒を飲みます(≧▽≦)!
※一見すると作るのが大変そうですが、行程はそれほどでもありません
味はまさに食べる「たまごスープ」笑笑
祭事や客人のもてなしにバエる一品です!
※甘めや味濃いめなど、お好みの味付けで作れます
中華アレンジ、洋風アレンジなんかもいいですね!
ただ、酸味があると寒天が固まりづらくなりますw
※固さはどうしても用いる寒天(商品)によって変わります
柔らかめの方が舌触りは良いかと(水の量で調整できます)
嗚呼ッ! なんと次回は中部ラスト!
その名も福井!
(オーダー頂いております)
なかなか料理をする時間がないぞ!
大丈夫か! 間に合うか週末!
(最近忙しいのです……)
近畿地方は
三重、奈良、和歌山、大阪、京都、兵庫の情報を募集中です!
(滋賀は確定しております)
「作る、食べる、感謝・感動する」
それが食のフロンティア・スピリッツ!!




