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舞い散る季節に恋をする  作者: naturalsoft
第1章:出逢い!
4/13

あっという間に有名人!?

興奮が冷めないうちに入学式が終わり、私達はもう一度教室に戻る事になった。


「はぁ~私の受け持つクラスにアイドルが居るなんて夢だわぁ~♪」


今泉先生!アイドル違うわ!……いや、ある意味クラスのアイドルだろうけど!?


今泉先生は教室に戻ってからうっとりしていた。辺りを見渡すと、みんな椅子に着席していたが、ちょうど教室の中央に座っている皇 詩音に視線を向けていた。(勿論、私もだけど何か?)


「先生、時間が押してます。早く進めて下さい」

「えっ!?はいっ!」


詩音に言われた今泉先生は我に返り、ようやく順番に自己紹介を始めた。


「う~ん、体育館ですでに自己紹介をしちゃった感があるんだけどね。皇 詩音です!一歳年上ですが同級生として扱ってくれると嬉しいです。趣味は音楽!ストリートバンドをやっています。これから1年間よろしくっ!」


さばさばとした明るい自己紹介だった。この人には緊張とか不安とか無いのかな?羨ましい……


自己紹介が終わった後は明日からの簡単な話しがあって終了となった。


HRが終わると詩音は急に帰り支度をして、急ぎ足で教室を出ていこうとした。


「えっ、ちょっと急いでどこに行くの!?」


この後、もっとお話ししたいのに!


「ゴメン!校門に急がないとみんな帰っちゃうから!」


そう言って詩音は急ぎ足で出ていった。


「なんだろうね?」

「せっかくお話ししたかったのに……」

「他のクラスもみんな帰り始めてるよ」


「じゃぁまた明日ね!」

「香織さん?さよなら!」

「クスッ、呼び捨てで良いよ。これからよろしくね。めぐみ!」

「うん!またね!」


先に帰っていった香織を見送り、小鳥と静香の三人で一緒に教室を出た。


「そっかー、今日は送り迎えかー」

「うん、ゴメンね」

「いや、良いよ!明日からは一緒に自転車で帰ろう」

「坂が辛いけどね」


「「確かに」」


三人で話しながら下駄箱まで来ると大勢の新入生で混んでいた。


「あちゃー、みんな帰るから混むよね」

「だよねー!だから詩音も急いで帰ったのかな?」

「う~ん……」


ようやく校舎から出ると、校門も人だかりが出来ていて混んでいた。


んっ!?


あれってもしかして………?


「あっ、いたいた!めぐみ、帰るよ~」


ちょうどサトねぇがやってきた。


「サトねぇ!良かった。一緒に行こう」


隣から小鳥が慌てて挨拶してきた。


「サトミさん!ご無沙汰しています!高校でも私もバスケ部に入りますのでよろしくお願いします!」


「おっ、小鳥ちゃんか!久しぶりだね。うん、よろしく頼むよ♪」

「そっかー!二人は同じ中学のバスケ部だったね」

「サトミ先輩は私の憧れなんだから!」


力説する小鳥に苦笑いをする私だった。


「それより、サトねぇ!大変なのよ!今朝、校門で歌っていた上級生だと思っていた女子生徒が同級生だったのよ!」


「えっ、そうなの!?」

「何でも病気で1年留年していてるらしいよ?」

「じゃぁ私と同い年なのかー?」

「年上呼ばわりすると殺すって言われた」

「なにそれ!」


話しながら校門の人混みまで行くと、やっぱりギターを弾きながら詩音が歌っていた。


「やっぱり凄いね!」

「良い歌だよ」

「入学式ではアカペラで歌っていたから凄かったよ!」

「なにそれ!教えなさいよ!」


新入生だけじゃなく、2年などの上級生も詩音の歌を珍しそうに聴いていた。


パチパチパチパチ!!!

パチパチパチパチ!!!



「ありがとうございました!」


お辞儀をして詩音もギターを片付ける。


「ほら、めぐみ!遅くなったから急ぐよ!お母さん待ってるって」

「うん、ゴメン!」


「じゃね。めぐみ!」

「うん!またねー!」


駐車場に行くとお母さんが遅い!と、少し怒っていたよ。


「ゴメンなさい。校門で詩音が歌っていたから聴いていたの」


運転しながらお母さんは答えた。


「詩音さんって今朝、歌っていたあの子?入学式でも新入生代表で歌っていたわね!」

「うんっ!しかも同じクラスなんだ!」

「凄いじゃない!ぜひ友達になって、うちに連れて来なさいよ♪」

「アイドルじゃないってば……」


まったく母はミーハーなんだから。


「でもラッキーだったわ。めぐみの入学式を撮影しようと思っていたビデオカメラに詩音さんのアカペラを録音出来たもの♪」


「えっ!本当に!?」

「ええ、サトミも見ると良いわよ♪めぐみがどうしてこんなに興奮しているのか分かるから」


私は自宅で詩音の歌が聴けると嬉しく思って帰宅したのだった。






愚者の声

「最近の入学式の流れを知らないので、余り突っ込まないで下さい。あくまでもフィクションの小説なので……」

( ノД`)



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