一瞬
お久しぶりです
最近はきくお先生がYouTubeで新しい曲w(ry
と関係ない話が出てきたところで本編どうぞ
「もう一度だけ言う。『動くな』」
そこに『軍神』は居た。
持ち運びに3人ほどの筋力を要する筈の重機関銃を片手で持ちながら。
その重機関銃がまるで拳銃に見える程の巨体が。
ウィル・カローリの前に立ちはだかる。
「朕がそれに従わなければいけない理由はあるのかの? お主こそ退くべきじゃろう?」
「莫迦なこと言うもんじゃねェぞ…」
「お主は朕の異能力に勝てぬと言っておるのじゃ。 『ミシカ・アシモフ』」
直後。
ウィルが勢い良く黒い球体を蹴り飛ばす。
無論、その程度の攻撃を軍神が喰らうことは無いのだが、驚くのはその後に起きる現象である。
「…ワシの名前、知っておったか」
「お主は驚きはせんのか?」
「あァ? こんなんただ『壁にぶつかっても消滅せずに跳ね返り続ける銃弾』ってだけだろうが? ワシがその程度で驚く何て思っておったのか?」
ならば。と軍神が一歩ウィルに向かって踏み出す。
それだけで充分だった。
格の違いを見せつけるのには。
「次はワシの番だな」
「……‼︎」
ウィルの体には『鉄の棒が刺さっていた』。
「カハ…ッ⁉︎」
「敵の持ち物には惑わされるな。 貴様才能は幾分かあるようだが60年ほど前のワシよりも警戒心は低いようじゃな」
ウィルが負けた要因はまさにその通り。とは言い難かった
確かに彼が警戒していたのは銃撃、そして肉弾戦だけだった。
しかし、普通の人間ならば警戒を解くであろう。
『軍神の衣服の下にも金属が擦れる音等は聞こえて来なかったのだから』
普通の人間であれば。
相手の持っている武器がその手に持つ重機関銃だけであると判明すればそれを一番警戒するのである。
だが、軍神は。
『重機関銃の銃身を一瞬のうちにへし折り、ウィルに向かって超高速で投げつけていた。』
実際にはその方が自分の筋力に依存するのだから攻撃速度は速いのかもしれない。
そうではあるのだが
(するか…普通……⁉︎)
「お前が考えとるのは大体『例え出来たとしてもそんな無駄なことするのか?』って所じゃろ?」
「するんじゃよ。 寧ろ誰もしないような最適解をするのがワシじゃ。」
勝敗は正に一瞬。
ただ格が違う。
それだけのことであった。
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とある『アイザック』は『彼女』と邂逅していた。
『御三家』と呼ばれることもあるうちの二人が今にも戦いを始めんとしているその場面は人によっては終末を表していると思うのかもしれない。
何故なら、その二人は。
「久しぶりだなァ……」
「ごめんなさい…それ多分違う『私』だわ。 そんなに明確に殺意を向けてくるような人の中で私が殺し損ねるような人なんてこの世にいるはずが無いもの…」
「あァ…確かあの時は俺が闇討ちしたんだッたッけか」
「私、『自分が死んだ前後の記憶が混濁している』から本当かどうかは分からないけどそんなことを言われてしまっては殺したくなってしまうではありませんか……♪」
先程までと体勢は変わらない。
その筈である。
しかし、怒気やオーラと言うべきであろうか。
目には見えない負の感情の原液のようなドロっとしたものが辺り一面を浸している様に見える。
「ごめんなァ……コッチは元々そのつもりなんだわ」
「それはなんと好都合な‼︎ 早速殺戮願いたいものですわ♪」
その0.02秒後。
アイザックからは幾千を超える数の銃弾が
彼女は自らの手で瞬時に投げ返したアイザックの銃弾が飛び交った。
これだけ言えば、どちらが優勢なのかはそこまで語る必要はないだろう。
この中に出てくる4人のうち三『種族』は一応最後まで活躍させ続ける
まぁ活躍とは言えなくても最前線で戦い続けてもらうつもりなので覚えてもらえればありがたいです
気軽に御三家とお呼び下さい




