超越
今週から最低でも週1投稿していきたいと思ってます
「朕を戦場まで送るとはどんな状況なのかと思ったけど……それほどでは無かったんじゃな。」
ウィル・カローリは終世戦の中、『どちら側でもない』が、ギルドメンバーを無差別に殺害していた。
白塗りで、麻呂のようなメイクを施し、笑顔のまま死体の山を歩いて行く姿はまるで違和感の権化だ。
更に言うなら。
「動くな。 大人しく指示に従えば苦しませてから『殺してやるよ』」
そこに軍神と呼ばれた伝説の男が加わったそこは。
阿鼻叫喚の地獄絵図を描き出す。
その地獄絵図こそが。
「……」
『ある存在』が描いた最善の未来でもある。
この戦いは決して。
ギルドと灯火の2組の戦争だけではなかった。
寧ろ。
この戦いは世界のあらゆる組織を巻き込み。
世界を急進させる起爆装置であった。
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「さて…私たちも動きますか。」
アズファハーンもまたこの戦争に参加しようとする男。
魔王の右腕として活躍し続ける存在である。
彼は幾万もの魔族を従え。
この戦争に臨む。
「人類殺しの実力を見せてやろう。愚かな人間どもよ。」
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「なんでこんな雑魚狩りする必要があるのかね…」
アイザック=モノは迫り来る魔族を物ともせず切り捨て続ける。
否。
モノだけでは無い。
全てのアイザックが人類の敵を殲滅している。
ただ一人を除いて。
「ノルマって1日750で合ってたっけ? しゅーりょー」
モノはそれだけ狩ると、残っている全ての魔族を無視して去って行った。
「それよりもこんな楽しそうな戦いが始まってんのに参加しない手って……無いっしょ♪」
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「なんかもー…よくね? 味方殺しても 目標が達成できたら構わないっしょ」
ドロシアンは本来今活躍すべき人間ではない。
彼女が動き出すのは『万が一の時』の筈なのだが……
彼女自身の手で万が一を作り出すために、必死に自軍の妨害に勤しんでいる。
「後何体倒せばギリギリ負ける程度になるか賭けね?」
「言っとくけど私はいつまででも殺すよ。 この戦いが終わるまで」
「ドロシアン嬢? それはお嬢様には似合いませんよ?」
「ファメロ…だっけ? 私に惚れるのは別にいいけど嬢呼びマジでキモいから止めて。止めないならお前の息の根止めてやるから」
ファメロが口にチャックする様な動作を行うと、ドロシアンはひとまず仕事を終えたのか、振り回していた大鎚を下ろした。
「んじゃファメロ、ついでに死体の処理もお願い。 私の武器で殺されたってばれない様に出来るだけ原型を崩しといて」
「承知いたしましたおじょ…うずにやらせていただきますね」
この化物に敵味方は関係ない。
ただ自分が暴れられればそれで良いのだ。
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「そんな調子じゃボクには勝てないヨ?」
そしてそれは。
灯火、ギルド、記憶……
全てと戦うイブリースにも言えることであった。
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「アハハハ‼︎ おもしろーい♪」
さらにおまけ程度に言うならば。
それは『彼女』にも言えることである。
尤も、彼女はどんな時であろうが殺戮を続けるだけの人形に過ぎないのだが。
最近気になってるVtuberはデラとハドウとKMNZの二人ですかね(本編無視)