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契約

投稿できないサイドストーリーがどんどん積もってしまいそうだったのでとりあえずサイドの主人公だけ本編に出しておいて並行的に進めようと言う魂胆です。


完全に失策です

「辿り着いたか…ならば良かった、私は後で合流するからスカリアへの進軍を始めろ」


レヴィアニール

それは傭兵の街

昔々に悲しみに明け暮れた傭兵が二度と同じ思いをしないように、と各々の義の為に戦うコミュニティを作ろうとしたのが始まりだと言われているその街は、その伝承を今も確かに受け継いでいる。

人口は城下町リオンに比べれば無人も同然な程に少ないが、住民の8割が兵士である事を考えればその武力の高さは十分な脅威になり得る。


「では…先ずは目の前の(てき)を殲滅しなければいけないなァ」


そんな街を束ねる隻眼の傭兵王

アーノルドは今日も自らの義を貫いていた。


_________________________________________


「アーノルドさんの推薦…か」


ケインズは自らの下に集まってくれた嘗ての仲間達の存在に歓喜と共に不信感を募らせていた。

グレイは『裏で誰かが動いている』と言っているが、彼らは傭兵とは名ばかりの『義勇兵』に等しい。

そんな彼らを唯一動かせる程の圧倒的権力を持つアーノルドの推薦を以て此処に参上したと彼らは言うが、そのどこまでが信頼できるか。

それは神のみぞ知る。

彼らは『自らの信じる』義に従う集団だ。

その義がケインズ自身に向いているとは限らない。

寧ろ、このタイミングで入ってくる『仲間』は自分の敵に含むべきでは無いのか。

ケインズは迷っていた。


「どうする、グレイ…これ、かなり怪しいぞ」

「どうするって…何? もしかして迷ってたの?」

「…は?」

「だってこの人達を連れてくる為にここまで来たんでしょう? 何を迷ってるのよ」

「でもコイツらは『何者か』の命令で来たんだぞ?」

「『アーノルドの推薦を受けた何者か』よ。 それに彼らはそんな簡単に嘘を付けないわ」


グレイ=ホーリーデイ

驚くほどに純真な彼女の瞳には

ケインズがこれまで見てきた歪みが一切ない

もはや狂気と思える程に澄んだその心を


「…ったく、お前に会ってからずっと調子狂わされてるな……」

「整えてるのよ♪」


彼は曲げることが出来なかった。


_________________________________________


かつてレヴィアニールには『とある勇敢な傭兵』がいた

彼はアーノルドと名乗る左目に眼帯をした男にスカウトされてその街に住むことにした。

アーノルドと名乗るその男は彼に直感的なものを感じたのだった。


彼がレヴィアニールに来て三ヶ月ほど経った頃

彼は数多の戦場を越えたが、慢心することなく謙虚に実戦を積んだ。

何度戦地へ赴いてもその実力は満足いくものにはならなかった。

彼には圧倒的に才能が足りなかった。

己の義を通すという第一の目標をどれだけ達成しようとしても、その先に存在する大きな壁を彼は越えることができなかった。

それでも男は己の義を貫き通すことを絶対に止めようとしなかった。

ただの戦場にいる時までは


_________________________________________


「フム…これが噂の……」


世界の滅亡を騙る小太りの紳士

イヨロイもまた己の義を重んじる男であった。

自らを主として世界を救うことを目的として発足された『五百蔵会(いよろいかい)』は『世界各地』に存在する。


「どれだけ斬り伏せても敵は尽きないものだな…」


その手に握られた刀は万物を切り裂き

切っ先には何も存在していない。


「だが、予想以上に被害が甚大だな…迅速な対応に感謝、か……」


数十の魔物を切り裂いて尚衰える事無く

彼の闘志は

彼の『義』は揺らぐことがない。

そんな世界の為の義が


「おや、君は…」

「イヨロイ先生ですか。 お久しぶりですね」


義の為に生きる一人の銃士と邂逅を果たした。

数字に表せば実に数憶年振りの出来事であろうか。

サブキャラ全部まとめて出すとしたらタイトルは『懺悔の唄』で、それぞれ別作品として出すとしたら『最弱勇者番外:〇〇』で統一すると思います。

まとめたとしても章分けで『〇〇の唄 〜××〜』みたいな感じになると思いますけど

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