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復讐の末

ドーモ ミナ=サン

久しぶりの有楽です

今日から9月まで毎日投稿したいマン(するかどうかは不明)

「はぁ…はぁ……ハハッ。」


ゴロンズ・ジェイルソンは霞んで行く景色の中で一人。

笑っていた。

片手に生首を掴みながら。


「こいつ完全に過信してやがったな…それに確認する限りでは幹部の中でも一番強いらしい……最高の展開だ」


囚われた悪の監獄(ジェイルロック)

それは自分が『煙』として消費した自分の『寿命』と同じ寿命を煙に触れた相手から奪う捨て身の能力であった。

つまりジェイルソンに待っている物は人類の到達点。


「あの馬鹿野郎(部下たち)でも怒りに行くか……」


ジェイルソンは力なく地に倒れる。

だがしかし、彼の心の中は満足感に満ちていた。

復讐を終えた時の清らかな気持ちに満ち。

ジェイルソンは納得した。


(こりゃ…悪無くならねーわ……)


(ギルド)の無力さを身を以て知ったジェイルソンは自嘲気味に笑いながら その命を散らした。


_________________________________________


一度『彼女』を殺したと言われる『アイザック』

アイザック・トリガーは防戦一方だった。

正確には攻撃を仕掛けることは少なくないのだが、その全てを攻撃として返され、トリガーは為す術がない。


「お前のこと、侮ってたわ。 やっぱエデンの園の住人って言われるだけあるわー」

「あら、そんな中途半端な煽りを入れられて……私は一体何回貴方を殺せばいいのかしら……?」

「とでも言うと思ってたのか?」

「…!」


明らかにそう見えていた。が

トリガーはニヤリと口の端を上げていた。

そして


「__」


その声にならない啼声にも似た言葉を聞くとほぼ同時。

彼の指先には眩いほどの光の弾が。


「お前に迂闊に秘技を使うことは出来ないからな…まぁこれで死んどいてくれ」


その一撃は女を屠り。

トリガーは退屈そうにその場を去る。

その筈だった。


「私がエデンの園の住人って言われる理由はなんだったかしら? ねぇそこの…誰でしたっけ」

「……そこまでかよ」


「生命の樹の実の所有者ってのはよォ……」


トリガーは、驚きはしなかった。

そこにあるのはただの

純粋な強者との邂逅による喜び。


_________________________________________


「始まってしまったか…」


ゼロはただその事実だけを。

他の誰よりも深く噛み締める。

その後悔と

無力感を。


「ゼロ様…大丈夫ですか?」

「あぁ…エミはただ待っていれば良い。必ず私がなんとかしてみせる」


その少女の為だけに果たすと決めた使命

彼の生はただ彼女の生のためだけに仕えると


_________________________________________


「フフフ……全部想定通りに進んでいるネ♪」

「それわざわざ俺に言う必要があるか? 俺はもう二度とお前の騒動に巻き込まれる気は無い。 『黙示録』の時だって勝手に俺を作戦に組み込みやがってよ…俺は裏方専門だって何度も言ってる筈だろうが」

「今回ももう組み込んであるんだケド?」

「は?」

「行くヨー♪ 『彼』だってちゃんと任務遂行してんだしサ?」


彼等は。


「今回が本当に最後だぞ? 次は例え計画の中に俺が入ってたとしても無視する」

「しょうがないナァ……」


この世界を構築した存在。

そのものである。


「でも…君も知ってるデショ? ボクの計画の最終目標」

「あれは別だ。 流石に自分が蒔いた種くらいは自分で回収する」

「忘れたらダメだからネ……♪」


そして彼等もまた。


「人類の殲滅……♪」


復讐の末にこの境地に達した者であった。

出来る限り毎日投稿シテイクゾー

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