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郷愁

中学の時、同級生に物知りな奴がいました。

三兄弟の長男なんですが、絵も上手いし、とにかくクリエイティブな奴で、家族仲も良く、お父さんと三兄弟が一緒に川やら庭で遊んでいるところを良く見かけました。


なんかこの道、いい匂いだよね、バニラっぽい。

と言った私に、金木犀の匂いは好きなんだよなぁって返してくれたそいつのお陰で初めて知ったのが金木犀という花でした。



金木犀の郷愁

何も知らず

憧れと自尊心のみの日々

なんと素晴らしく

そして常なる痛みにと


金木犀の郷愁

喪失感

さざめく胸と微睡む意識

なぜこんなにも甘く

そして永なる痛みかと


金木犀の郷愁

夢の中

届かぬ景色と触れぬ悔恨

押し込めきれぬ綿袋

そして灯さる痛みをと


金木犀の郷愁

淡い絵画

ふんわりと馨るそこに

引き寄せられる過去

遠ざかったぬくもり

そして終わらぬ痛みはと

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