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微かな願い  作者: 椿
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本文1

よろしくね!!!!

 私は先生に恋をしている。先生を好きになったきっかけは一目ぼれだった。その後、無口な私に話しかけてくれた。それから、もっと好きになった。だけど話したのはその一度きり。


 先生が休んだ担任の代わりに来ることになった。『担任ナイス!先生のことずっと見ていられる!』…私と先生は接点がない。だから、先生と会う機会はほとんどなく、ましてや、話すことなんて全くない。だから、私にはうれしい日だった。  

そう思ったのだが、先生はこっちを見てくれない。まあ、何かがないと見てくれないだろうけど…なんか嫌だ。少しにらむような形で先生を見ていると目が合った。『やったあ。目が合った。私のことを見てくれている!』そんな気持ちとは裏腹にすぐ目をそらしてしまう。焦れば焦るほど、喜べば喜ぶほど無表情になっていく。でもそれでいい。話しかけられたい。触れられたい。そんなことを思ったらだめ。きっと話しかけられたら、触れられたら私は欲張りになってしまう。〈私のものにしたい。誰にも獲られたくない〉こんな思いが溢れてとまらなくなるだろう。

「それはだめ。私は先生を見守るだけ…。」

そう小さくつぶやく。自分に言い聞かせるように。でも、先生を見るたびにあふれ出そうになる。今までためてきた心の中の気持ちが。1度外に出してしまったらきっと止めることはできないだろう。だけど、言ってしまいたい。『好きです。愛してます。』と。言ってしまったらどれだけ楽だろう。全部全部吐き出してしまいたい。好きな気持ちも先生を好きになったつらさも。それを受け止めてくれるのが先生だったらうれしいのに。泣きそうな気持ちになりながら、幸せになるはずだった今日が終わる。



それから好きな気持ちを持ったまま時は過ぎ、私は今日この学校を卒業する。

今までためてきた気持ちを今日伝えようと思った。自分で考えた結果、卒業式の日に告白をすれば次の日から顔を合わせないですむから気まずくなることはないだろうと思ったからだ。

  告白と言っても直接ではない。無口な私に話しかけてくれたことへの感謝の気持ちをこめた手紙だ。先生は結構前のことだから忘れているかもしれないけど私にはうれしかったからそのときのお礼だ。その中で告白をしようと思った。



「…先生。今までありがとうございました。お礼の手紙です。読んでもらえたらうれしいです。

 ……今まで、ありがとうございました。」

ありがとうございました!!!!!

一応予定では4話で終わります!!!!!

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