超芋蔓大作戦
妹達の居る部屋に戻ると妹に預けていた眼鏡を引き取り、おっさんからひったくったケータイからワンセグを開く。
見れば見馴れたニュースキャスターが私情の籠った低い声で速報を読み上げていた。
『――政府の情報が漏洩―――――』
『遂に食糧難対策法の実態が明らかに―――――…』
『―――日本で―――ドナーの出どころ―――…』
そんな風に淡々とニュースを読みあげてその日は報道が終了した。
悲惨だったのは次の日からだ。
貫禄のある専門家として紹介されたじいさんがその情報を以前から知っていたとしてフルボッコにされ、
更にTVインタビューにて、若者達が口を揃えて
『そんな腐った大人は滅べば良いと思います。』
と言ったことによりたがが外れた様に攻撃的になった日本国は
遂には政府の議員を全て降板させ、新政府を造り上げる迄に至った。
そして俺達は日常を手に入れた。
「そう言えば、あなたはどうしてそんなにも必死に食を潰そうとしていたんですか?」
思い出したように聞いてきた眼鏡に何と答えようかと思考を巡らせる。
「何て言うかさ、家族が関係者だったってのも確かにあるんだけど・・・・・本当の目的は、ただ自分のためだったんじゃないかと今になって思うんだよな」
彼は不思議そうな顔でこちらを見る。
「自分が生きていく中で絶対に他人との関わりはあるだろう?
でも、腐った奴とか、子供が失踪して落ち込んでる奴とか、遠目で見てもイライラすんのに
それと関わるのなんて我慢できないと思ったんだよ。」
「・・・・・・・それだけ?」
「なんだよ、一石三鳥の超芋蔓大作戦じゃねぇか。」
尚も不服そうな彼に笑って続ける。
「まあ、こんなこと考えたのは1回食を生き残ってからだけど。
あの後は死ぬ程鍛えたな。」
「え?」
「俺が行ったときにはさ、サバイバルナイフ1本で闘うもろ命懸けの内容だったんだ。
だから、次に行ったときには絶対死ぬと思って。」
そこで彼はまたもや不思議そうな顔で首を傾げた。
「結構前から思ってたんですけど、
それから食の情報はどこで仕入れてきたんですか?」
その質問に俺は得意気に鼻を鳴らして意気揚々と言った。
「1回生き延びた後な、
望みを1つだけ叶えてやろう。って言われたんだよ。
だからその時に、食の情報をねだったんだ。」
そこまで話すと彼は納得してくれたのか、1つ微笑んでからピタリと談笑が止んだ。
静かな部屋で
時間の流れを教える音がやけにゆっくりと、心地よく
心臓の辺りの暖かい部分に降りた。
fin.
御閲覧有り難う御座いましたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
この作品もね、10000文字程度で終わらせるつもりだったのですが…
倍は書いてますねww
作者もビックリです。
マギー顔負けです(^^;
さて、今回の作品は
『腐りきった現代社会にエールを』
というのがお題でした。
…………そのはず←
最近ニュースを見るたびに大人が信じられないような行動をしていたり、子供の教育すらも疎かにしている餓鬼のような大人を多く見掛けます。
その為田舎のアホな高校生という身分もあり何も出来ないもどかしさから
誰かが読んでくれれば良いと思い書き始めた文章です。…………
駄文でしかありませんね
はい。
重々承知してます←←
兎にも角にも、1人でもこの駄文を読んでくださる方が居ますように。
桜草




