Let's Party!
少し書き方を変えてみます。
前とどちらが見やすいか、感想をもらえると嬉しいです。
それと本文の中ではステータスの数値は出しません。
種族によって特化しているステータスが一番高い、ぐらいにとらえてもらって構いません。
基本的には武器とスキルによる戦いにしていくつもりなので・・・。
~健闘を 祈る~
そう言って声は消えた。
正直イベントとしてどうかとも思ったが受けた衝撃は凄かったので、ありとしておこう。
「なぁ、健二・・・」
健二の方を振り向くと、巨大な二丁巨銃が目に入った。
「健二おまっ、でけぇ!!」
「お?おう・・・これは重いな・・・。」
「半端じゃねぇぞ、それ。」
健二 ─いやもうベルセラと呼んだほうがいいだろう─ の手には、立てたら2mはあるだろうというぶっとい銃が二丁、握られていた。
もっとも大きな種族である大鬼の背が約2m50cmだからその大きさがよくわかると思う。
「それ、どんな武器だ?」
「えっと・・・右手のやつがスナイパーライフルの[ダシング 攻撃力82]、
左手のやつがアサルトライフル[エンスジアスト 攻撃力49] だとさ。」
踊り狂う、ってとこか?
またえらい武器だな。
攻撃力に関してはまだ対比対象がないから何とも言えないが・・・。
「アザナは?どんな武器だ?」
俺の1mほどの鎌を見てベルセラこと健二が尋ねてくる。
「俺のか。俺のは[絡鎌攻撃力24]だ。」
「攻撃力低くね?」
「ベルセラ、てめぇが高すぎるんだよ!」
「しかし普通は限定武器なら特殊効果とか付くんじゃないのかね?」
「それこそあれだろ。Lvアップで成長するって・・・。」
ベルセラの武器、[ダシング]と[エンスジアスト]は少しだけ後者が短く太い、真っ黒な銃だ。
俺、アザナの武器は[絡鎌]は逆に真っ白な鎌で、柄に対して刃が少し短い。
振り回しやすそうな武器だ。
絡め、というのは多分柄に付いているL字型の突起によるものだろう。
「そうだアザナ、俺とパーティー組まないか?」
「ああ、いいけどここで俺らが会ったのって偶然・・・だよな?」
「そうなんだよ。同じ魔界で、同じ『草原』!これはびっくりだな。」
なんとなんと、俺と奴はとても強いくじ運を持っているらしい。
さすが腐れ縁の力。
「まぁ他に当てもないし、いいんじゃないかな?」
「分かりが良くて助かるよ、アザナさん。」
「ウゼッ!」
そんな馬鹿話をしていると、
「すみません、パーティーに【魔道士】枠は空いてませんか?」
という高い声がした。
声のほうを見てみると、耳の尖がった女性の妖精がこちらを見上げていた。
彼女の背は約160cm、俺は175cmなので結構見下ろすことになる。
ベルセラに至っては真下を見ているようにも見える。
「えっと・・・あなたは?」
「はい、妖精のラインランといいます。武器はこの杖、[魔法陣杖 魔力41]です。固有スキルは【朱霊気】、炎の放出系魔法の効果増大です。」
自分より大きな男二人に全く物怖じしていない。
精神が相当強いらしい。
「こっちはパーティーにまだ3人も空きがあるんだ。是非、入ってよ!」
健二が最大の笑みを返す。
悲しい男の性か・・・。
俺たちはパーティー承認を出す。
「ではよろしくお願いします。あなた方の武器はさっき聞いていました。なのでスキルを教えていただけますか?」
「どうやって聞いてたの・・・。まいいや。」
いいのかベルセラよ。
「俺のスキルは【瞬間加速】、周りのものが2秒だけ遅く見える効果を2分おきに使える。こいつのスキルは・・・あれ?」
「そういえばまだ教えてなかったな。俺のスキルは【超跳躍】だ。よくわからんが、とにかく高く跳べる。」
「「それは・・・使えるの(か)?」」