プロローグ?
何か気になったところがありましたら、教えていただけるとありがたいです。
できれば、教えてくださる時にオーブラートに包んだ言葉で教えてくださると嬉しいです。そうすると助かります。いろいろと。
平常であれば周り一帯に何もない、ただの平地である。
しかし、今は、数百にも上る魔物が集まっていた。そして魔物達は中心と100m程の距離を保ちつつ、円陣を組むかの如く円形に固まっていた。
その円の中心には、まだ年端もいかぬ幼い少年が立ちぼうけていた。
少年は、黒色のパーカを着て、顔までもを覆い隠す程のかなり深めのフードを被っていた。そして、
「え、聞いてたよりもめちゃくちゃ多いんすけど。」
と、間の抜けた感じでそう呟いた。さらに、
「でも、まぁ・・・。うーん・・・。よし、これは報酬5割増にしてもらおうかな。」
などと、続ける。
その数秒後、少年を囲み、威嚇していた魔物達は痺れを切らしたかのように少年に飛び掛かる。
普通に考えれば、ここで少年は死ぬだろう。しかし、少年は跳びかかってくる魔物に臆することもなく悠然たる態度でそれを迎えた。
「轟けよ雷鳴 天空より降り注ぎて 我に仇なす周縁の存在を 消し去らい給え。絶雷《ぜつらい》!」
呟くというよりは、叫びながら。少年は言った。
すると、魔物達を余裕を持って囲むほどの魔方陣が地面に形成される。そして数秒経ったあと、少年に飛び掛ってきている魔物達数百匹に向かい、とてつもなく大きな雷が落ちた。雨が降っていた訳でも、曇っていたわけでも無かったのに、いつのまにか巨大な雨雲が空を覆い、唐突に雷が落ちる、まさに異常。
少年の周囲を囲っていた魔物達は、その雷に焼かれ灰燼へ帰す。
「はぁ。ちょっと疲れたなー。さっさと宿戻って寝るかね。」
・・・。
「あ、その前に魔物討伐の報酬貰わないとな。」
・・・。
「あぁ・・。やっぱり独り言って寂しい・・・。やっぱこれからはどっかのパーティー入れてもらうかなぁ・・・・。」
そう呟いたのち、少年は手早く帰宅の準備を整え、
「さてと、そろそろ行くかな。こんな平地、一人でいてもつまらなさすぎて孤独死するだけだよな。」
そして、少年は幾許かの緊張感をその身に纏わせながら、言う。
「我が望みし 彼の地へと 送り届け給え。ローエンハイム!」
次の瞬間、雷の時のように、地面に魔方陣が浮かび上がってくる。今度の魔方陣は少年をぎりぎり囲むくらいの大きさだった。そして少年の姿はその地から消え、残るのは魔物の灰のみだった。
その灰も、度々吹く風によって、姿を消していった。
・・・・・・・・・。
今作を読んで、読者様が少しでも暇つぶしできることを願うばかりです。
ちょくちょく、編集、投稿すると思いますので、面白いと思ってくださったのならば、是非読んでくださると私は嬉しい限りです。