雑魚も強くなりたいよ
「ぐああああああ!!」
「いたぞ!!殺せ!!」
「クソッ」
痛い。全身が悲鳴をあげてもなお止まる訳にはいかない。だが突然の出来事に足を止めてしまう。目の前が白く光る。視界を邪魔したのは複数枚展開された魔法陣だ。
「あっ」
それに回避を試みると思考する前ににゾンビの上半身は吹き飛び意識は途絶えていた。
△▼△▼△▼△
「あっ」
一瞬、視界が暗転し再び意識が覚醒する。目の前に広がるのは薄暗く寂れた空間と意志を持った骸骨、スケルトンがいた。
「お、ゾンビお前も戻ってきたか。」
そうスケルトンはケタケタと笑いながら話しかけてきた。
「また死んだよ。勇者最近多すぎだろ。なに?勇者って誰でもなれるもんなの?そんな気軽になれるもんなの!?」
そう愚痴を吐き出すゾンビ。だが最近勇者が多いのは事実だ。それに加えボスからの連絡できた"レアドロ祭"も相まってここら周辺に勇者達が密集している。本当に理不尽だ。
「まぁ、落ち着けよあと少しの辛抱だろ?このレアドロ祭ってイベントもあと一時間もしないうちに終わる。本当に魔王様は何を考えているんだか。」
スケルトンの言う通り魔王は何を考えているか分からない。普通魔王は人間とは敵対するはずだ。この世界の魔王も例外ではない。だが不思議なことにお互いを敵視してるにも関わらず人間に有利なイベントを度々開催している。もし魔王様に対面する機会が訪れたら物申したいものだ。
「このままやられっぱなしってのも嫌だよな。ここ、でもこの世界で一番弱いエリアだし。当然そこにいる俺らは弱い。俺らって一応レベルの概念はあるんだから人間たち見たく上げられねえのかな?」
そう疑問は投げかけるゾンビ。その質問を受けたスケルトンは脳みその詰まっていない頭で思考を繰り広げる。
「ここのフィールドボス"キング"に話を聞きに行くってのはどうだ?キングなら俺らよりレベル高いし何か知ってるかもしれない。」
「ああ、確かにキングなら何回も人間を倒してる経験があるだろうし何かしらの方法を知ってるかもしれない。じゃあ早速聞きに行くか!」
スケルトンの提案を聞き希望を見出すゾンビ。2人はその希望を胸に薄暗い洞窟から足を踏み出し、リハマジ森林えと向かうのだった。
※パーティ:ゾンビ Lv5
:スケルトン Lv5




