水無月の思い出
掲載日:2026/06/29
【短歌九首】
野薔薇のような赤紫陽花
雨音と灯る心はきみのとなりで
伝わって鍵のありかは土の中
きっとその手で掴んでいるひと
心の壁夏の日差しに見えなくなるから波音に君を待ってる
夜風に溶け込む散歩道
言葉も消えてしまった月の明かりに
ただそこに想うひとの姿した月と目が合い満ちてゆく
優しい夜の色をしたブルーベリーの摘み籠の中の沈黙
ホントのホントのしあわせは瞼の中でしかみえないねいつも
直接伝えてほしい夜
解読が追い付かなくて雨が降る
言葉が消えても変らない消えない想いはわたしだけのものだね




