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『大入道と桐の紋のプレスマン』

作者: 成城速記部

 山田という村の岩屋に、大入道が住んでいた。村の者は、大層恐れて、大入道がいないところをねらって、岩屋を襲って、めちゃめちゃに荒らした。大したものを持っていなかったが、桐の紋の入ったプレスマンがあったので、こればかりは金目のものだと思って、村のものが盗んでいった。

 大入道は大層怒って、山田の村を襲い、村の者は多くが殺されてしまったが、大入道も穴へ落とされて絶命した。

 それからしばらく、山田の村は、米も実らず、漁に出ても何も獲れなかった。誰言うとなく、大入道のたたりだということになったので、穴からむくろを掘り出して、丁重に埋葬し、桐の紋のプレスマンを御神体とした社を建てて祭ったところ、実りも漁も戻ったので、大入道は村の守り神ということになり、ここに参ると、速記の腕が上がるという評判を得て、村の外からも参拝者が列をなしたという。



教訓:いい話のように仕立ててあるが、村人が悪い。

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