表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/15

麦わらワンピースのボクっ娘

なんとなくそれっぽい雰囲気です。

小学4年生の夏休み。

祖母の家に預けられたアキヒロは、隣の家に住んでいる少し年上の女の子と仲良くなる。


「ボクは雫。よろしくね。」


麦わら帽子に白いワンピースの雫は小学6年生。

夏空のような水色のサンダル。

少し焼けた小麦色の肌に、水着の白い跡が覗く。

二本の長めのおさげが肩甲骨までシュッと伸びる。


「あっくんって呼んでいい?」

「いいよ。」

「ボクはひらがなで。」


ふと、一陣の風が吹く。


「きゃっ」

赤いリボン付きの白いパンツが見えて、へそまで捲れ上がる。


………


「帽子はセーフ。」

「あはは。いこっかあっくん。案内するね。」

「うん。しずくちゃん。」


成長期で少し背の高いしずくが、小さめなあっくんの手を引いて歩く。

身長差で姉と弟のように見える。


「いい町だね。」

「いい町でしょ。ここの雑貨屋はボクのお気に入り。」


駄菓子屋で買った2本の棒アイスを2人で分け合う。


「小説のキャラを考えるとき、アイドルや子役の子を書こうとすると【推しの子】に引っ張られるんだって。」

「おっぱい好きな女の子も、既存のキャラが強いしね。」


ミンミンやツクツク法師をBGMに、足をぶらぶらしながら話していると、急な夕立ちがふたりを襲う。


「ひゃー!」

「本降りになってきたね。」


ゲリラ豪雨やスコールほど強くはないけど、雨粒は大きい。

走って祖母の家に戻るふたり。農家の少し広い二階建て家屋。


「あらあら大変。お風呂入ってらっしゃい。」


濡れた服を脱いですっぽんぽん。


お下げのゴムを解いてストレートな黒髪。

ふっくらしたおっぱいと、丸みを帯びた尻。

シュッとしたお腹につるつるのワレメ。


自分より背の高いの女の子のハダカ。思わず息を呑む。

「あっくんのえっち」


お互いの背中を流す。


「んしょっ」

しずくが湯船を跨ぐと、あっくんの目の前にワレメが飛び込む。よく見ると、ワレメのすじの先っちょが枝分かれしている。

「よく見過ぎっ」


「ボク、君のような弟がほしいと思ってたんだ。」

「僕も。しずくちゃんみたいなお姉ちゃんがほしいなあって。」

「嬉しい。」


頭を撫でる。


それから、姉弟のように仲良く遊んだ。

麦わらワンピースにサンダルではなく、Tシャツハーフパンツ、スニーカーのしずくと。

夏休みの宿題を一緒に解いたり、一緒に再放送のアニメを見たり。

そうめんを食べたあと、風鈴の音を聴きながら昼寝した。



4日目。

隣町の小学生たちと川で遊ぶ。


「あたしはアリサ。」

「僕はジュン。」

「ナツキだよ。」

「ユーリ…です。」


金髪碧眼のアリサちゃん。

読書が好きなジュンくん。

木登りや虫取りが得意なナツキくん。

ショートカットのユーリちゃん。ちょっともじもじしている。


小学5年生の4人。


水をかけ合ったり、水鉄砲を掛け合う。


「アリサちゃんたちは兄弟はいる?」

あっくんが尋ねる。


「いっこ下の従姉妹が妹みたいな感じ。」

「オレは兄が2人。」

「僕は弟と妹がいるよ。」

「兄弟がいても、3年生くらいになるとコミュニティができて、別々に遊ぶことが多くなるよね。」



ナツキとジュンが高いとこから飛び込む。


「きゃーっ」

水飛沫を浴びたあと、あっくんはパンツを拾う。

「??」


先に陸に上がるナツキは履いている。

あとから上がってきたジュンが股間を隠してもじもじしている。


白い肌に白いお尻。よく見ると少し膨らみがある。

クラスの小太りな男子や、不思議と膨らみのある男子もいるけど、なんか違ってドキドキする。


「あっくん。その…」

「あ、はいこれ。」


水着を渡すと、両手で受け取る。


「ありがとう。…あ」


両手が股間から離れ、つるつるのワレメちゃんがコンニチワ。


「僕、女の子なの。」


顔を赤らめ、もじもじする。


読書好きなジュンくん(ジュンちゃん?)の、色白であまり日焼けしてないハダカ。

夕立の日に見たしずくちゃんのとは違うけど、綺麗な体。



「男子ちゅーもーく!」


アリサちゃんの声を向くと、ナツキくんの水着が後ろから脱がされる。

小麦色のしずくより少し焼けた褐色の肌に、スクール水着の白い日焼け跡。

ジュンくんよりおっぱいが膨らんでいる。

少し小さめですじが短いワレメがコンニチワ。


「私も女の子。」

「一人称私なんだね。」


顔は男の子でベリーショートのナツキくん。

ギャップに少しドキっとした。


「ごめんね。ナツキ」

「いいってジュン。」


「あたしも…」

少し顔を赤らめながら、肩にひらひらが付いたワンピース水着のフロントを少しずらし、ワレメを見せる。



ユーリ(日本人)ちゃんは…


ピンクのワンピース水着のスカートをたくし上げると、少しもっこりした股間。


「僕は男の子なんだ。」


ニュートラルなショタ顔のユーリくん。

友達のワレメを見て上を向いている。



「あっくん。水着交換しない?」


金髪少女のアリサちゃん。身長は少し近い。

「しずくちゃんのは少し大きいと思うし、スポブラとスパッツだしね。」


少し背の高いしずくは、スポブラとスパッツタイプの水着。かわいい。


アリサちゃんのハダカ。少しふっくらした膨らみに、ナツキに比べると少し大きめのワレメ。


「比べるなし…」


肩にひらひらが付いたワンピース水着を着る。

「金玉はみ出てない?」

「大丈夫だよー(笑)。」

「あっくんかわいいよ。」


女水着チャレンジに成功したユーリとあっくんは、並んで写真を撮る。


いろいろな扉が開きそうだけど、最後に脱いだしずくのハダカを見て、リセットされた。


6人がすっぽんぽん。

4人の女の子のワレメはそれぞれ形が違っていて、すじの先っちょが枝分かれしてるのはしずくだけだった。



「おしっこするね。」


2メートル高いところに登って、2人ずつしゃがんでおしっこ。

ナツキとジュン、しずくとアリサのワレメから、綺麗な放物線が描かれる。


勃起が収まったあっくんとユーリも並んで立ちション。


「ふうっ」



7日目。

しずくやアリサちゃんたちとBBQ。

浴衣を着て花火をしたあと、三台のドラム缶風呂に6人で入る。


しずくとあっくんが、一緒のドラム缶に。

いろいろ当たって、ふにふにした感触が気持ちいいようなこそばゆいような。


「明日帰るんだよね。」

「うん…。」

「楽しかった?」

「とっても楽しかった!」

「あたしもだよー!」


空には天の川が流れていて、まだ鳴き足りないひぐらしがもう少しだけアンコールを奏でる。


「綺麗だね。」

「うん。」


「来年もこうして星を見てたいな。」

「来年も一緒にお風呂入る?」


悪戯心に聞いてみる。


「……………」


(しまったかな…)


「いいよ。」

「ごめんな…え?」


「あっくんとボクの身長が並ぶまでね。」

「やったー」


おためごかしは子供心にも分かってたので、喜ぶふりをした。


身長が並ぶまでは入らなかったが、小6まで一緒に入った。少しずつ大人の体になっていくしずく。


子供扱いしながら接してくる姉のようなボクっ娘にむず痒さを覚えつつも、子供扱いも悪くないと思う気難しい年頃のアキヒロ。


麦わらワンピースはあの日以降は見ていない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ