新任教師
とある田舎の銭湯で、先生と生徒たちがワイワイする話。
思春期前後の女の子がハダカになる場面では、大人数の男性に見られたり、いじめっ子に理不尽な要求をされる描写は避けてます。
諸々不自然な点や、世界観ガバガバなところが多いですが、予めご了承ください。
新任教師の私、ほのかはとある田舎の小学校に赴任。
6年生の教室の副担任を務めているいる。
新学期から半月ほどたったころ、主担任の麻里子先生に銭湯に誘われる。
「裸の付き合いよ。」
少し恥ずかしいけど、誘いを受けることに。
「おまたせー」
待ち合わせ場所には、
クラスのリーダーの舞ちゃんと
ムードメーカーの芹那ちゃん。
「とある田舎の生活には慣れた?」
「教師の仕事は慣れた?」
二人には助けられている。
私の半分くらいの年だけど、鋭い視点を持ってたり、時々大人より大人な考えを持ってたり。
「思春期の子の精神年齢はふり幅大きいからね。」
(最近の小学生は成長が早いな…)
6年生の芹那と舞は小学生相応に成長しており、歩いているとき、胸の辺りが微だが楽しげに上下している。
「ほのかちゃんは大学のとき彼氏いた?」
「こらこら」
いきなりブッこんできた。
「の、ノーコメント?」
(いうまでもなく彼氏いない歴=年齢なんだけどね。バレると大人としての威厳が…。
正直言うと処女ということにはあまり焦ってなかったり。友達や同期で同じような人も多いし。
無性愛者とかではないんだけどね。周りの『学生のうちに恋愛しとかなきゃいけない!』って空気に若干引いてた面もあり。
ネットの後悔するよー?みたいな圧にも気圧されそうになったり…
私の大学生活は間違ってなかったと思いたいけど云々)
「ネットに書いてあったけど、学生のときのチャンスが―――」
「ほのか先生は、学生恋愛の圧力に負けなかった強い人なのよ、ね?」
「は、はい。」
「格好いいね!」
「そうそう。」
クラスの子たちと、5年生のふたりとも合流。
「よっす。」
切り込み隊長の健太くん。
小柄だけど、姉御肌で面倒見のいい智美ちゃん。
元気いっぱい褐色坊主頭の元気くん。
褐色ボーイッシュで、中身は乙女なアキラちゃん。
声変り中で3点リーダが多めの卓人くん。
色白で清楚ヒロイン(他称)の伊織ちゃん。
読書好きな転校生の達也くん。
人懐っこい5年生のし~ちゃん。智美ちゃんの妹分らしいです。
お調子者の5年生てる坊くん。
健太「このメンバーで、今からデスゲームをしてもらいます!」
卓人「いきなり物騒だな…」
智美「健太が真っ先にやられる役でしょ。」
元気「確かにw」
健太「なにをー?」
いつもと同じやりとり。
そういえば…
ほのか「『台本形式』って嫌いな人多くなかった?」
舞「小説を書け!って声も多いですよね。」
芹那「今回はそこそこ登場人物多いし、少しくらいならいいんじゃない?」
伊織「シチュエーション的に、コメディパートが多いときとか。」
アキラ「マックで女子高生がわちゃわちゃするイメージ。」
達也「マックの女子高生に怒られそうだけど…」
てる坊「小学生が下校時間にワイワイしてる感じ。ってちょうど今やないかーい!」
し~ちゃん「まぁこういう話って、PVやユニークアクセスもつかないと思うんだけどね。」
麻里子「あくまで趣味活動の範囲内なら、自由に創作してもいいんじゃない?」
麻里子先生がまとめる。
そうこうしているうちに、『謎の銭湯』にたどり着く。
謎の銭湯【月の湯】
大正時代頃から営業しているという、老舗の銭湯。
脱衣所は男女別の混浴銭湯。
ストーリーの都合上、小説(?)のレギュラーキャラが入ってるときは、他の客がいない。
「露天風呂もあるんだぜ。」
「水着は…」
「必要ないわ。」
「大丈夫だよ。先生」
麻里子先生と舞ちゃんが声をかける。
こういう時心強い。
「じゃあ、あとでね。」
「うん…。」
脱衣所で服を脱ぐ。
(最近の小学生はスタイルいいな)
クラスのリーダーの舞ちゃん。
すらっとした体にふっくらしたおっぱい。
ワレメに沿って陰毛がしっかりめに生えている。
ムードメーカーの芹那ちゃん。
同じようにふっくらしたおっぱいに、下はつるつるのワレメちゃん。
上と下のギャップにちょっと萌える。
清楚ヒロインの伊織ちゃん。
膨らみかけのおっぱいに、生えかけの産毛がワレメの上に咲いている。
雪のように白い肌。
「先生もほのか先生も綺麗。」
「麻里子先生はEカップのグラマラスな体だね。」
「ほのかちゃんは、大きすぎず小さすぎずのCくらいのおっぱいに、やや濃いめの陰毛。お尻も大きすぎず小さすぎずで安産型の丸い形だね。」
「あらあら。うふふ」
「具体的に実況しないでぇ」
「し~ちゃんも育ってるねー」
「えへへー」
「智美とどっちが妹分か分からないねぇ。」
胸を両手で抑える智美。
(これからだもん…)
【浴室】
芹那「やっほー」
卓人「やぁ」
健太「よぅ」
智美「ちんちんで挨拶すな!」
「先生がんばって。」
伊織ちゃんに背中を押される。
意を決して生徒たちと肌を見せ合う。
『おぉ~~~』
浴室に拍手が響く。
男子たちは通常の…
麻里子「昭和や平成初期の漫画で、主人公のおちんちんが見えるけど、ヒロインのハダカを見ても通常のことがあるでしょ?その法則に従ってるの。」
元気「ある意味ギャグマンガ時空ってやつ。」
芹那「あと、ラブコメで主人公が股間を見られたり、ヒロインの股間にダイブしたあと、次の週で何事もなかったかのように接してるスタイルを踏襲してるって。」
達也「僕もギャグマンガの時空に…」
伊織「ようこそ達也くん。」
し~ちゃん「ケンちゃんと元気くんとてる坊は、デフォルメのマンガみたいなちんちんだよね。」
健太「マンガいうなし!」
元気「そのうちモザイク掛かるから。」
舞「卓人はフサフサだよね。」
卓人「う、うん…」
芹那「何照れてんの?w」
伊織「達也くんも毛が三本。」
てる坊「アキラくんのワレメって他の女子のより小さいよね。」
健太「確かに。」
アキラ「み、見るなっ!」
咄嗟に膨らみかけの胸を隠すアキラくん。
元気「何故に?」
芹那「乙女だからよ。」
し〜ちゃん「こら照井輝昌!」
てる坊「ごめんて。フルネームで呼ぶなよ時雨。」
てる坊「アキラくんごめんね。」
アキラ「うん。あとでコーヒー牛乳奢ってよね?」
健太「智美とし~ちゃんは、どっちが妹分か分からないなw」
智美「それさっきも聞いた!」
し~ちゃん「妹より小さいけどしっかり者のお姉ちゃん属性に萌えるんだよ。」
舞「萌えるよね。」
ストーリー上の都合で、レギュラーキャラ以外銭湯にいないのはほんとみたい。
「5年生の担任のミサキ先生はいるわよー」
5年生担任で、大学時代の先輩のミサキ先生が入って来る。
5年生クラスの男子の半分くらいはミサキ先生派らしい。
おっぱいは形のいいD。
『ぶはっ!』
てる坊の目がハート型になり、鼻血を噴き出す。
鼻血は空中で蒸発。
「あらあら。その鼻血は毎回どこに行ってるのかしら。」
ミサキ「湯船に入る前に、体洗いなさいね。」
「はーい。」
芹那「ハグして洗いっこしない?お腹に泡を塗って。」
舞「ここでは女の子同士だね。」
卓人「…男の子もやるの?」
智美「してもいいんじゃない?w」
麻里子「支部でやりなさい。」
「んあ~~~~っふ」
湯船に入る。
熱すぎない丁度いい温度で、気持ちが整う。
ほのか「達也くん、学校には慣れた?」
達也「はい。」
同じ時期に田舎に来た達也くん。
智美「達也くんは転校してから、すぐに打ち解けたよ。」
アキラ「休み時間に、皆んなで輪になってサッカーや鬼ごっこするより、読書したり絵を描いたり、時々校庭の様子を温かく見守るタイプなんだよ。ね?」
ほのか「妙な親近感。私も休憩時間は読書したり以下略だったし。」
ミサキ「ね?ほのかに通じるものがあると思ってたんだよ。」
ミサキ「達也くん、今の光景を目に焼き付けときな。智美から舞ちゃんまでの過程を見られるのは今のうちだよ?」
達也「おかのした」
智美「どーゆー意味ですか!?」
体が温まったので、露天風呂で涼む。
「みんな聞いてくれー!達也の好きな人、ナイスネイチャさんだってー」
元気いっぱいの元気くんと、転校生の達也くん。
周りとは上手くやれてるみたい。好きな…ヒト?
芹那「えー?学校のみんなに言いふらしちゃおー」
達也「そういうのやめてー!前の学校で好きな人をしつこく聞かれて、好きな人はいなかったから、仕方なく当たり障りのない女子を答えたら、学校中の噂になって、それからその子とも気まずくなったことがあるからっ」
『しつこい恋バナ』は身につまされる。
私にも苦い思い出が…
アキラ「元気のライスシャワーと被らなくてよかったじゃん。」
元気「だって両目からぶわぁーって火が出るんだぜ?」
芹那「当たり障りのない女子は?」
達也「転校前にその子とみんなが謝って、和解したよ。」
「し~ちゃんとてる坊は?」
「う~ん。てる坊ではないかなぁって。弟みたいなもんだし。」
「誕生日はし~ちゃんのほうが遅いだろ。まぁいいけどさ。」
「いいんだ。」
「おれも、し~ちゃんではないかなぁって。」
ミサキ先生がまとめる。
「大人になって、別々の家庭を作りながらも、お互いの子供の成長を楽しみながら幼馴染関係が続いていく感じね。」
「「そうそう。」」
ミサキ「ところで達也くんの初恋はいつ?」
芹那「ヒトのだよ?」
達也「前の学校の『しつこい恋バナ』のこともあるけど、実はまだです。遅いかな?」
舞「遅くはないと思うよ?」
ミサキ「これからが楽しみだね。少年っ」
達也「『少年っ』いただきました」
軽く小突く。
芹那「ほのか先生は、町のなんとか組合の人(26)と合コンで知り合ってから意外とうまくいって、そのまま結婚して3人の子宝に恵まれそうな感じ。」
ミサキ「文字に起こすとあんまし面白みがないよね~」
ほのか「面白みがなくてもいいからっ」
ミサキ「将来、教え子と再会して思い出話に花を咲かせてそのまま~とかなったりして」
ほのか「教え子って…、今年の6年生でも11歳くらい違うじゃないですか。」
舞「11歳の年上女房で上手くいってる夫婦、現実世界でも多いらしいですし。」
ほのか「まあ、そういうケースもあるけれども…」
ミサキ「相手は芹那とアキラくんとかね。」
ほのか「まさかの百合重婚!」
アキラ「ぽっ」
芹那「じゃあ、あたしお婿さん!」
ほのか「何がなんだか」
ほのか「設定が全体的にふわっとしてるって、前書きに書いてあったけれど、学校の設定とかはある?」
芹那「思春期前後の女子が、モブ顔やチー牛に冷たくしない。」
伊織「坊主頭の子が過剰にイジられない。」
てる坊「男子トイレでうんこしても過剰にイジられない。」
し~ちゃん「運動音痴の男子でも肩身が狭くならないよね。」
ミサキ「田舎のご近所付き合いや、親戚付き合いのメンドクサイ部分が30~50%OFF」
麻里子「外の世界が何かとアレだから、フィクションではある程度ゆるくてもいいよね。って感じで。」
宴もたけなわ。銭湯から上がり、夕暮れの風が火照った体を包む。
麻里子「ほのか先生も達也くんも、この町でやっていけそう?」
達也「はいっ」
ほのか「大丈夫そうです。」
ほのか「達也くん頑張ろうね!」
達也「はいっ!お互いに頑張りましょう」
拳を合わせる。
夕陽に照らされた彼の顔が少し赤みを帯びる。
お風呂で温まったからかな。
子供たちを家まで送り、麻里子先生、ミサキ先生、私の3人はアパートまでの道を歩く。
ほのか「結局、台本形式になっちゃいましたね。」
麻里子「人を選ぶ作風とかあるし、どこかの誰かに刺さればいいんじゃないかな。」
ミサキ「創作ってそういうものでしょ。」
アパートまでの道すがら、話が弾む。
宵の口、朧げな月が夜道を照らす