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幕間 幸せな3日間

性的表現あり。

苦手な方はご注意ください。


丘の上の対決までの束の間の幸せです。



 リーザが目を開けるとそこはロバートの腕の中だった。

 素肌の触れ合いが心地良い。 

 何度も何度も、互いに偽りを纏いながら肌を重ねてきたが、その逢瀬が朝まで続く事はなく、彼の腕の中で目覚めたのははじめてだった。

 ロバートの寝顔があまりにも無防備で、可愛く感じてしまう。

 逞しい腕と胸板に頬を擦り寄せるが、ロバートは余程疲れていたのか、目を覚ます気配がなかった。

 少し、残念だったが、幸福感で心の底から満たされてくる。


 ロバートが愛していると言ってくれた。

 薄暗い夜伽の間ではなく、日がさす明るい寝室で改めてはっきりロバートを見ると、何だかとても嬉しくしくなった。


『こんな日が来るなんて思わなかったわ……ずっと、ずっと続けばいいのに。どうにかしてロバートを引き止めることはできないかしら……』


 リーザはひとしきり思案したが、手立ては何も思いうかばなかった。




 昨晩から何も食べていないので、お腹も空いてきた。

 ひとまずリーザは起き上がろうとしたが、その気配でようやく反応した腕が巻きついてきた。


「きゃっ…」


 驚いたリーザはロバートの腕の中に倒れ込む。そのままぎゅうっと抱きしめられた。


「おはよう…リーザ」


 寝ぼけ眼でロバートが呟いた。


「もう少し、こうしててくれないか?今俺、すっげぇ幸せ……」


 リーザの顔が真っ赤になる。

 嬉しい、嬉しい!嬉しい!!


「わたくしも…幸せよ……!」


 へにゃっと笑うロバートが、愛しくて堪らない。リーザは思わずロバートの頬に口づけした。


 ロバートは意表を突かれたのか、一瞬固まった。


「やべぇ。リーザ、朝から可愛すぎだろ……」


そうぼやくと、リーザの頬にも口づけを返してくれた。


「もう!何言ってるのよロバート!」


リーザは赤面する。


「ほんとだって。朝目覚めたら横に好きな女がいるってさ、もー至福」


 ロバートは目を細めてさらに笑う。

 その顔は反則だ。リーザの胸がばくばく言ってる。

 真っ赤になり固まったリーザに、ロバートはチュッと音を立てて口づけをした。


「やべぇやべぇ、こんなに明るいうちからいちゃついてたら、また襲いたくなるじゃないか」


 そう言って身を起こそうとした。

 リーザはいたずら心を起こし、ロバートに身体を押し付け、それを阻止する。

 ベッドに引き戻しておいて、今更止めるなんて……。

 リーザはすでにその気になっているのに。


「今日は、何をしたら良いかしら?ロバート」


 ロバートの身体の上で頬杖をつき、リーザは上目遣いで微笑んだ。

 今度はロバートが真っ赤になる。


   挿絵(By みてみん)



「あー、もう限界!」

 

 ロバートはリーザの頭を引き寄せ、濃厚な口づけを落とした。



本来のバカップルモード炸裂のしあわせなひと時です。

最後の3日は楽しい日々だったんですよ。


スマホのスケッチで指描きしたイラストは、大昔のゲームのグラフィックみたいですね(笑)

元々セル画を描いてたので、セル画調のイラストが出てきます。

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