表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/12

幼馴染と疎遠になった。

「生活が地味すぎる!!!」

俺は伊藤翔也。ただのオタクで高校1年生だ。

俺は、普通の生活を送っている。まぁ、なんも特別な属性なんてないからね!

親や妹も普通。俺も普通。めちゃくちゃ普通。

でも、一つだけ言えること、、いや、「言えたこと」とすれば、、


遡ること数か月前。

「翔也、起きて!!」

「一緒に学校行こ、翔也」

「今日一緒に遊ぼ、翔也。」

俺には、三人の幼馴染がいる。

ほかにも幼馴染はいたけど、この三人は特に仲が良かった。


俺を起こしに来た。黒髪ロングでおっとりした見た目の清楚系美少女は、二月未海。

美少女だ。間違いない。


一緒に登校している、ブロンドカラーの髪にスタイル抜群のギャルは、南有希。

美少女だ。間違いない。


銀髪でハーフならではの外国人よりの整った顔の異国系美少女は、家山ルナ。

美少女だ。間違いない。


全員美少女だ。

いや、どうしてこうなった。

全員美少女で、しかも全員仲がいい。

俺、ただの陰キャだよ??

そのせいで、中学の同級生からは常に強烈な嫉妬の目が向けられていた。

まぁ、そりゃそうだろうな。


美少女幼馴染達がいることが、俺のただ一つだけの特別(?)な属性だ。

ぶっちゃけ、俺は彼女たちのことが好きだ。

友達の域を越して、異性として見てしまう。

でも、このままこの「友達」という関係が壊れないといいなと思っていた。


そして今。

高校生になった今。

無事に「疎遠」になりました。

やっぱ、運だったんだなと思う。

彼女たちは毎日可愛くなっているのに、俺に関しては毎日陰キャ度が増している。


うん、自業自得だな。


だとしても、少し苦しい。

彼女たちと話すことは、楽しかった。

ほかの人から文句を言われても、彼女たちはずっと俺の友達だった。

美少女関係なく、仲が良かったのにいきなり疎遠になってしまうと寂しい。

心に、穴が開いたようだ。


でも、このままだとだめなのはわかってる。

友達が彼女たちだけだった中学の状況のままじゃだめだ。

そう思い俺は、高校生になって無事に友達をつくった。

「翔也氏、おはようございまするw」

常に笑っているこいつは、尾田操。

俺と共通の趣味を持っていたから、仲良くなった。

「今日もみきゅたんに上限を収めといたわ」

このVオタ大富豪は、飯田智司。

親が金持ちではなく、ネットで自分で稼いでいる。だいたい5000万ぐらいらしい。

普通に天才だ。でも、稼いだ額の半分は推しの「みきゅたん」に貢いでいるらしい。

俺は、愉快なオタ友と一緒にこの学校生活を過ごしていた。

もちろん、幼馴染達は俺に話しかけてこない。もともと別クラスだしな。

だがある日、操がこんなことを言ってきた。


「翔也氏、案外イケボだからVtuberになってみたらどうだいww」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ