プロローグ
勇者一行の魔法使いとしてパーティに属していた俺は仲間達ととあるダンジョンのラスボスに挑もうとしていた
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「あれがラスボス・ファイアドラゴン!?」
勇者・タツゾーがわざとらしく叫ぶ。
「グォォオォォ!!」
ファイアドラゴンが上に炎を吐いて威嚇した。
戦いが始まる。
まずはタツゾーが剣を構えドラゴンに飛びかかる。
しかし
キンッ
金属と金属がぶつかるような音がしてタツゾーが跳ね返された。
「駄目だ装甲が厚すぎる、剣が利かねぇ!!」
右側で大剣を構えたジーマが言う。
「ならば……シジャ・トールト!」
狙いを定め、俺はドラゴンの目に炎魔法を放った。
狙い通り炎の塊はドラゴン目掛けて飛んでいく。
そこで俺は自身の渾身のミスに気づいた。
炎系統の魔物であるファイアドラゴンに炎魔法は無効、というか寧ろ攻撃力を増加させてしまうということに……
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あっ
と言う間に全滅してしまった。
つまりみんな殺された。
こうなると復活呪文を唱えてダンジョンを1からやり直さなければいけない。
「あぁ…めんどくせぇ………マヴィローヒテムス」
ジーマがまずは復活呪文を唱える。
そうするとみるみるとジーマの体が光の粒となって消えていった。
ダンジョンの入り口に身体が転送されたのだ。
続いて俺
「マビローヒテムス……」
呪文を唱えた
しかし一向に体が消え始めない。
十秒程度たち、
ガクン
と、急にに大量の魔力が無くなる感覚に襲われた。
復活魔法にこんな魔力が無くなることは無いはずだが……
「おいっ、リザベル!!ミスってる!呪文、マ《ビ》ローヒテムスじゃない!マ《ヴィ》ローヒテムスだ!!それじゃあ異世界転移の呪文になってr………」
巨大な魔法陣が俺の足元に出現した。
《異世界転移魔法を使用:リザベル・オーダを異世界に転移します》
おいおいちょっとまってくれよ……
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こうして俺は異世界へと転移されてしまった