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第十二幕 妖の森(夜)
霊符を掲げている道満。
SE カラスの鳴き声。
道満 「やはり屋敷にはいないか。気配をたどってこんな所まで来たが、妖の森に何の用があるんだ」
トカゲが登場する。
トカゲ 「ねえ、これ以上進まないで欲しいんだけど」
道満 「またお前か……。いつまで付いてくるつもりだ」
トカゲ 「だから、あの人が戻れって言うまでだってば。でも、もう用はないし良いかな? 僕は行くよ。けど、あんたはこれ以上踏み込まないでね。じゃあね」
トカゲが捌ける。
道満 「どういうことだ? 意味がわからん。まあ良い。近くに晴明がいるなら、俺はそこに向かうだけだ」
道満、捌ける。