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第十一幕 晴明の屋敷・門前(夜)

SE カラスの鳴き声。



 庭の木にカラスが止まっている。

 右大臣、左大臣が登場し、門を叩く。



右大臣 「安倍晴明! いないのか!」


左大臣 「この急いでるときに……。一体どこにいるのだ」



 式神が登場する。



式神  「晴明様を探してるの?」


右大臣 「ああそうだ……って、貴様! どこから現れた!」


左大臣 「(わらべ)がなぜこんな時間、こんなところに?」


式神  「私は晴明様の式神。晴明様はここにはいないよ」


右大臣 「なんだと? では、どこにいると言うのだ!」


左大臣 「右大臣殿、少し落ち着くのだ。式神とやら、晴明がどこにいるか知らないか?」


式神  「教えられない……じゃなかった。知らない」


左大臣 「頼む、教えてくれぬか? 晴明の力が必要なのだ」


式神  「知らないってば。晴明様がいないんだから用事は済んだでしょ。これ以上勝手すると晴明様に怒られちゃうから、私は消えるよ。じゃあね」



 式神が消えるように()ける。



右大臣 「なっ!? 消えた……?」


左大臣 「これ以上は無駄のようだ。ここにいないというのは本当だろう。さあ、同じところにいても仕様がない。他の場所を探しに行こうではないか」


右大臣 「そう、だな」


SE カラスの鳴き声。



 右大臣と左大臣が捌ける。

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