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ナロウシュ・ナーロッパのステータスオープン

秘められたナロウシュ様のステータスが今! 明らかになる!

 ここはナーロッパ邸、いつものように偉そうな衣装を着た貴族立ち振る舞いの尊顔が居並ぶが、その中でも異彩を放ってるのがやっぱり大公爵たるナロウシュ様と、メイドのヴィンターラ・ヴィナムネさんですね、やっぱナロウシュ様にはメイドが大事、ナロウシュ様の視線に微笑み返すヴィンターラさんですが、ナロウシュ様は不服そう、では今日は一体この拝謁至極謁見の間で何をしようというのか?

「皆の者、今日はこのナロウシュ・ナーロッパのステータスオープンの儀につきあってもらおう!」

「す!」「す!」「す!」「す!?」「す!?」「ス!?」「「「ステータスオープン!!!」」」

臣下一同大驚きだよ、そもそもステータスとかあるんですかこのナーロッパ世界!? というかステータスオープンってなんだよ! それは一体何なんだという話だよ! 僕も知らないよ!?

「静まれ皆の者よ、ステータスオープンとは、まさにパンドラの箱を開くに等しいこと」

そう生まれながらの才能みたいなすごいのを一つ一つ見ていって、そのステータスで特筆されてるものがある場合はたぶん具体的な凄さみたいなのが数値化されていて、その数値がマックスとか無限とか言うにきまってるのが大体ステータスってもんらしいのですが、圧倒的強者であるナロウシュ様のステータスがオープンにされたらこのナーロッパがヤバい! と、止めるんだ! 全力でお止めして差し上げろ! 頼む! 褐色黒髪額赤点メイドのヴィンターラ・ヴィナムネさん!

「ではくらえ! ステータスオープン!」

そのステータスは開示された!


名前:ナロウシュ・ナーロッパ

職業:ナロウシュ様

レベル:作者の力量次第

耐久力:実家でキーボードで小説を書けるくらい

持続力:作品を仕上げないで妄想だけふくらむタイプ

素早さ:家の中では素早く動くと逆に危ないので家にいて危なくないくらいの素早さ

魔法力:詠唱する呪文を間違えるたびに自信を無くしていくくらいの腕前

賢さ:難しくないガンプラを五時間で組めるくらい

器用さ:デニムのジーンズでちょっと大きめのカバンが作れるくらい

我慢強さ:睡魔に大体負けるくらい

野心:スペースコロニーを作りたいくらい

内政力:家臣にまかせっきりにしたほうが無難

外交力:基本的にお金で解決しようとするので基軸通貨の信用度次第

魅力:女の子みたいな男の子からドン引きされるくらい

技術力:お味噌汁をガスレンジがあれば作れるかもしれないくらい

発展性:自分のおさめる国の人材次第

武力:核武装してるとイキリ散らかすタイプ

統率力:横断歩道、みんなで渡れば怖くないくらいのイメージ

運勢:運命の女の子が空から降ってきても気づかないくらいの運勢

記憶力:前の話を忘れた状態で話し始める

老人力:最近高まってきた

未練:たらたら

迫力:たいてい演技でどうにか

演技力:歌を歌いたいらしいくらい

カリスマ:あるなら苦労してない

おっぱい:あるなら女性ホルモンも一杯あると思う

毛髪力:最近ちょっとはげてきた

慈愛:耳にちょうちょが止まったことをやたら自慢したがる

意志力:基本的にヘタレ

責任力:言ったきりそのままなことが多い


スキル欄


ワールドクリエイション:異世界を作るスキル、たいていまともな世界にはならない

お料理スキル:冷凍食品を調理法通りに作れるくらい

裁縫スキル:雑巾くらいなら

剣術スキル:棒切れなら振り回したことがある

握力スキル:30kgあったらいいほうかもしれない


みじめになるので!

以下略!


「なんで数値じゃないの?」

「握力は30kgあるからいいじゃないですか」

「よくないよね! 握力30kgじゃスライムに勝てるかどうか分かんないよ!」

「スライムに勝てるステータスを数値化出来るのですか?」

「出来ないよね、スライムがどれくらい強いとか知らないしね!」

「そういうことですよ、つまり具体的な比較対象が無ければ数値にする意味がない

 つまりファジーな答え、大体比較対象物をこうすることが出来るかな程度の

 ふわっとした答えが帰ってくる、それで十分でしょうに」

「うわーん! 僕はナロウシュとしてもっと凄いのを期待していたんだい!

期待していたんだい!」


「あらあらうふふ」


臣下たちはナロウシュ様のステータスを読んで、野心が上がったらしいですよ、

めでたしめでたし!

君はナロウシュに勝てたか!?

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