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決着
短いです。
俺は血を吐いた。動きが止まった。
「お…ぐう………」
度重なる超強化とダメージの反動が今……
身体を駆使した、代償が致命的な場面で、発動した。
一瞬の停滞だが、それが命運を分けた。ハイオーガが俺に拳を振り下ろし———、
風を切る音と共に、奴の両腕の肘窩(肘の内側)から、大量の血が溢れた。動きが止まる。
一体何が———、
「アンド!ぶちかませぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
後ろから、覚えのある渋い声が聞こえた。
その声に押され、拳を固く握りしめ、突き出す。
もう、一回だけ!
「超強化ァッ!」
俺の拳がハイオーガの胸に突き刺さる。そしてそれは、ハイオーガの核、モンスターの急所に到達し、バラバラに破壊した。
魔核と呼ばれる、それを破壊されれば、モンスターは死ぬ。人間の心臓以上に重要な器官だ。
余談だが、魔核は、確保すれば色々なことに使えるため、高ランクモンスターの魔核は、高値が付く。冒険者は、これを集めるためにモンスターと戦う者も多い。
ハイオーガから腕を引き抜く。腕には、ハイオーガの血がびったりとこびりついた。
魔核を破壊されたハイオーガは、そのまま倒れ伏し、ピクリとも動かなくなった。




