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アヤネという少女について2(アヤネ視点)

ハイオーガ戦 終盤以降のアヤネ視点です。

 ボクがアンドくんを見つけた時、彼は、ボクが思っていたよりボロボロで、フラフラで、傍から見ても負けるのは目に見えていた。


 だけど、彼はこれっぽっちも諦めず、全ての力を込めて、戦った。


 ブラフの後の最後の一撃には、ボクも感動した。特に身体強化の魔力の制御だ。魔力の扱いはボクら魔法使いの専門だけど、あれ程体内の魔力を完璧に制御するなんて、ボクも出来ないかもしれない。


 結果は敵が一枚上手だったけど、それでも彼の目は諦めていなかった。


 私が炎柱を放った後、正面からちゃんと彼を見た時、一番特徴的だと思ったのは、目の隈だった。凄く濃い、暗い隈だった。一体、何日寝なければこうなるんだろう。少し心配だ。


 彼はとても眠そうだった。彼自身は気づいてないのか、フラフラしながら、倒れた人を助けようとしてるけど、キミの方がやばいし重症だからね。


 あ、いきなり回復魔法掛けたらびっくりした顔してる。よく見れば、鋭い目つきをしてるけど、黒い髪に端正な顔立ちで、目の隈を除けば、なかなかにかっこいい。まあ、目の隈が台無しにしてるんだけど。


 アンドくんのフラフラが限界になってきて、倒れそうになったので、受け止める。すると、アンドくんが何か言い始める。


「アヤネ」


 あ、初めて名前呼んでくれたな。


「ん?」


「借りは返す。俺の出来る範囲で何かあったら言ってくれ」


 じゃあ、友達になってもらおうかな? なんて、冗談だけどね。


 それから、アンドくんは、本当に、本当に小さく、


「それと……、ありがとう」


 そう言って、彼から完全に力が抜け、ボクに抱かれるように、覆いかぶさり、寝息を立てる。アンドくんの顔が、ボクの肩に乗り、髪の毛越しに熱が伝わる。それは、疲れによるものか、さっき小さな声で言った感謝への恥ずかしさか、伝わってくる熱量は多く感じた。


 その言葉とその態度に、ボクは、


 可愛いかよ!!!!!!!!


と、ボクは、彼と絶対に友達になろう、と心に決めた。


アンドの公開処刑シーンです。

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