XⅤ.その独白、毒吐? は……
今、読み返してみれば私の詩は、悲しいとか、嬉しいとか、生きるとか、死ぬとかばっかり。
毎回、同じような調子だし、少し自分に酔っている節もある。
あーあ、もっと良い詩が書きたいなぁ。
そもそも『良い詩』って何だろうな。
それが分かれば苦労はしないよね。
多分私は中二病が抜けてないのかな?
高校生風情が正とか、生とか、死とか、悪とか。
さらに、〇〇性や、〇〇的との多用。
うーん。
もっと具体的に限定的に書いた方が良いのかな?
どうしよう。
……あれ、いつから私は『良い詩』書きたいと思ったんだろう。
もともと、詩を書くのなんて私は嫌いだったはずじゃないか?
私は、この言葉に出来そうに無い気持ちを、形にするために文章を媒介にしてるだけだ。
みんなに響く、万人受けの
『良い詩』を書くためじゃない。
私の感じるこの切なさを表すために
『私の詩』を書いてるんじゃないか。
毒でも何でも吐いていこう、好きなように。
この詩をなんとなく書いている内にそのことに気が付いた。
……こういう考えが中二病なんだろうか?
だとしたら凄く
面白いね……。
【一言】
そう言うことです。
──そして、残り16篇。
次は悪女、また明日。
 




