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XⅣ.その未来のための過去、過去のための未来は……
影のように付きまとう過去
未来に向かう私には関係ない過去
微かな不安と失望と甘味を含んでいる
向き合うべきだろうか
割り切るべきだろうか
すべての謎が解けた今
ただひたすらに清々しく
私は自信をもってこう言おう
「楽しむべきだ」と
そこには何かがあるはずだ
なんとも嬉しいこの気分
未来は明るい
…………そんな予感
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【俳句擬き】
少年の空に流るる語呂合わせ
窓の外、汗散る子凛と酸性雨
指先の滅し感度や冬の空
──そして、残り17篇。
次は独白、また明日。




