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最果ての世界で見る景色  作者: ルカリナ
EPISODE 3
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EPISODE 3 - 54

【アキトさん!

そろそろ目標地点に到着します!!】


ジャックさんと合流した後、

施設に向けて、突き進む事、数十分………。


ジャックさんより、目的地に

近づいたとの通信が入ってきた。


「こちら、アキト!了解です!!」


システムチャックを終えた俺は、

何時でも出撃できるように、

八汰烏を『戦闘モード』に移行する。


【朱音さんを発見!

どうやら、無事のようです!!】


「こちらも、確認しました!」


丁度、ベフィモスの頭付近に

見覚えのある『真紅』の外骨格を発見。


見るからに、機体の損傷が

激しいみたいだが

微かに動いてる所を見ると

どうやら、無事のようだった。


「それにしても………」


ベフィモスの機能が停止している事から

あの後、朱音一人で、ベフィモスを倒したんだろうが………。


「あのベフィモスを相手に

たった一人で大したものだな………」


呆れ半分、関心半分の気持ちで

一瞬、気が抜けそうになったが………。


【未確認機が朱音さんに

向けて進行してますね………】


「嫌な方の予想が当たりましたね………」


ジャックさんと合流した際に、聞かされていた

3体の未確認強化外骨格が、

今まさに朱音の方に向けて進行を

開始しているようだった。



まだ、敵か味方かの判断は出来ないが………。


朱音の周りに『変な角度』で付いている、

『弾痕』と奴らの『進行ルート』から考えて

朱音を狙って攻撃したのは間違いない………。


何故、攻撃を外したのかまでは、

流石に分からないが、油断しない方が良いな。


それと………。


朱音が反撃していない事から、

反撃出来る程の余力が無いと判断すると………。


早急に朱音には離脱して貰った方が良いな。


「ジャックさん!作戦を一部

変更して良いですか!!」


【何でしょうか?】


「朱音の件ですが、

直ぐに指定ポイントに向かわせますので

回収後、戦域を可能な限り

迅速に離脱して貰って良いですか?」


【了解しました!

ドッキングポイントの座標を

アキトさんに送信しましたので

これを朱音さんに渡して貰って良いですか?】


「了解!」


ジャックさんも俺の意図が分かったのか

直ぐに作戦の変更を了承してくれた。


そうだ………。

『アレ』も序に渡しとくか………。


「すみません、ジャックさん!

この『情報』をダアトに戻ったら

エミリーの奴に渡して貰って良ですか?」


そう言って俺は、ジャックさんに

敵のアジトで見つけた『例の情報』を

纏めて送信する。


まぁ、俺に限って問題はないと思うが

万が一の事もあるからな………。


【これは?】


「敵のアジトで見つけた『情報』です。

緊急性が高いと判断したので、

朱音を送り届けた序に渡しといてください」


【………】


ん?


何でここで、黙り込むんだ??


先程のやり取りを思い返してみて

1つ………。


ある『誤解』を、されていそうな

気がしたので、慌てて訂正する。


「あぁ!誤解のないように!!

決して、死ぬ気はないので!!」


【………確かに受け取りました】


何だか、しぶしぶと言った感じで

ジャックさんが一様、納得してくれたようだ。


決して、『遺書』代わりのつもりはないのだが、

シチュエーション的に誤解されていたようだ………。


まぁ、今は誤解が解けたと言う事にしとくか!!


【目標地点まで残り10秒!!

予定通り、パージします!!

準備は宜しいですか!?】


無理やり自分を納得させていると、

そろそろ切り離しポイントに到着するようだな。


ジャックさんから送られてきた、

情報を何時でも朱音に

転送できるように準備を整える。


「こちら、アキト!何時でも出撃出来ます!!」


さて………。


愈々(いよいよ)、俺の踏ん張り

処が来たようだな!!


【カウント5秒前!4……3……2…1】


「ありがとうございました!

それと、朱音の事を宜しくお願いします!!」


【ご武運を!パージします!!】


その瞬間、『ライトニング・フェニックス』との

ドッキングポイントが外れ、

八汰烏が急降下を開始する。


高速で近づいて行く、俺に気が付いたのか

朱音に向かっていた3体の外骨格達が

その場で停止した。


「丁度良い!!」


奴らと朱音の間に着地するように

クイック・ブースターを使って

降下の勢いを調整する。


少し手前で着地した瞬間、

ブースターをフル点火して、

完全に勢いを殺していく。


そして………。


制動距離が無くなる頃………。


朱音の不知火を背中に庇う

ポジションで八汰烏を着地することに成功した。


この度は、最果ての世界を

ご覧頂きまして、誠にありがとうございます。


これからも、3分間から5分間の

ささやかな楽しみを

皆様に提供出来ますように

のんびりマイぺースながらも

精進してまいりますので

何卒最後までお付き合いの程

宜しくおい願いいたしますm( _ _ )m

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