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最果ての世界で見る景色  作者: ルカリナ
EPISODE 1
8/2702

EPISODE 1 - 7

「アキト!今回の装備は、どうするんだ?」


ドックに着くと、専任の整備員である

アレックスが、今回のラインナップを聞いて来た。


「そうだな………。

今回は、未確定の要素が多いから。

高純度セラミックナイフ2本。

アサルトライフル2丁。バックに70口径ガトリングと

後は、お守りにパイルバンカーだな」


「分かった!30分で用意してやるから、

先に搭乗しといてくれ!!」


「あいよ」


『強化外骨格』

通称「EXOスーツ」………。


終焉戦争初期の頃は、

『戦車』や『戦闘機』等が

戦場の主要兵器だった。


それが、中期に入る頃

何処の誰が作ったのか、

初めて、その姿が確認された。


特徴としては、全長が約3m程で

人の形をしたその機体は、誰が見ても

戦場では異質の存在感を放っていた。


所属不明の、そんな『物』が放置されるはずもなく

各陣営から集中砲火を受けることとなる………。


誰が考えても、ネジ一つ残ることなく

スクラップになると思われた………。

が………。

結果は大きく裏切られることとなる。


戦闘機よりも優れた『飛行能力』と『旋回能力』

戦車よりも優れた『運動性能』と『機動力』

戦況に応じて、柔軟に武器の切り替えが出来る。

その機体が、戦争の中心に立つのにそう時間は掛らなかった。


多くの国家が、戦場で集めた目撃例と戦闘パターンから

独自に『人型兵装』、通称『強化外骨格』の開発に取り組む。


ただ、これが一癖も二癖もあったらしく

最初期に作られた『強化外骨格』では、出力が高すぎて

殆どの人間が操縦できなかったらしい。


「(当時そこまでしても、オリジナルの『人型兵装』の

足元にも及ばなかったらしいから、

オリジナルに関しては、

恐れを通り越して、呆れるしかないな………)」


ま~それは置いといて、

最大出力を1/10まで落とした『第二世代』でも

並みの人間では、長時間の運用が困難なものだった。


だけど………。

その戦闘力は一騎当千とでも言うのか、

戦争終盤では、『戦車』や『戦闘機』はサブ的な運用となる中

『強化外骨格』は、その数を増やしていった。


暫くすると「どんな人間でも安定して運用できる」ようになった

第三世代『強化外骨格』が登場するようになり

戦争は激化の一途を辿っていく。


血で血を洗う悲惨なものに成り果てる中、

最終的に、泥沼化した戦争は、

全てを呑み込む謎の大爆発を持って終焉。


これが「終焉戦争」の概要だが………、

実は続きがあって、何処かのバカが、

その時に使われていた、

『強化外骨格』の一部を持ち帰り、再開発されたのが、

この第四世代『強化外骨格』だ。


第四世代と言われているが、

正直、資料にある第三世代と比べると

装備できる武器の種類が大分限られている。


「(ま~、俺のは特別製だから、

スペック上では、第三世代並みのはずだけどな………)」


それでも、高火力の兵器を、運用できる上

誰でも使えるので、俺達傭兵にも必需品になっている。


「(まったく………。どっかのバカか知らないが、感謝だな)」


この『強化外骨格』のお陰で、

俺も飯を食えている訳だが、

今の国家間の小競り合いも、

主力は、この『強化外骨格』なんだよな。


「人は過ちを繰り返す生き物」だと、

何かの書物で読んだことがあったが

本当にその通りだと、思う。


「準備出来たぞ!チェックしてくれ!!」


「ああ!」


物思いにふけっていたら、何時の間にか準備が終わっていた。


「システムチェック開始……。

ジェネレーター及び、ラジエーターともに問題なし。

火器制御システム………。オールグリーン。

各部駆動系、動作チェック終了………。問題なしだ!!」


「おう!頑張ってこいよ!!」


「行ってくる!!」


各種チェックを終えた俺は、アレックスに別れを告げ、輸送ポートに向かう。


初めて小説っぽい物を執筆させていただいております。

色々と手さぐりでやらせて頂いておりますので

至らぬ所も多々あると思いますが、よろしくお願いいたします。

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