表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最果ての世界で見る景色  作者: ルカリナ
EPISODE 3
68/2790

EPISODE 3 - 26 √朱音

せやから、2機までしか

運用できんちゅう訳か………。


「最後に第3防衛ラインですが、

これは、この施設をそのまま使いますので、

名称だけとなります。


内容としましては、

当施設にある全ての

4脚タイプの無人外骨格に

バック装備の300mm口径

ロングレンジスナイパーキャノン

『RLSC-300-10』を搭載。

私がここからリモート操作を行います」


資料によると、

全長約10mの『RLSC-300-10』は、

1秒間に1発の連射速度しか出ん代わりに

特殊弾頭の『鋼鉄貫通弾』を

時速1225kmで、打ち出す代物の用やな。


ベフィモスの装甲が硬くても

これなら、貫通できるかもしれん………。


問題があるとすれば………。


「この外骨格の設置場所は、

どないな感じになるんですか?」


「そうですね………。

基本的には、ベフィモスの

正面に出るような配置を考えていますが

今回は固定砲台ではなく、

移動が可能な4脚タイプに搭載しますので

敵の出方に合わせて、運用しようと思います」


確かに………。


戦闘になったら、

どうなるか分からんから

臨機応変に対応できる

4脚タイプは、心強いな。


「了解や。その辺りは、

ジャックさんに任せます。

そうなると、後は不知火の装備だけやな………」


スピードタイプの不知火では

攻撃力の高い、質量兵器の

運用が難しい………。


正確には、運用は出来るけど

装甲が薄いから、敵からの反撃に

あまり長い間、耐えれないのが難点や………。


「ある程度、コイルガンで削ったら

無難に突撃ライフルしかないんかな………」


突撃ライフルは、

ライフルの先端にナイフが

付いてるものではなく

銃身の先が尖った形をした物や。


これなら、相手の装甲を

刺し貫くと同時に直接内部に

銃弾を撃ち込む事が出来る。


「でしたら、是非試して頂きたい物が

あるのですが、如何でしょうか?」


「ん?それはどんな奴ですか?」


何を装備するか、悩んでると

ジャックさんが装備の提案をしてくれた。


「はい。まだ試作段階なのですが

当施設で開発しました、新兵装の1つ。

自立迎撃砲台、通称『Exceed Orbit』

その試作1号機である『EO-01』を提案します」


ジャックさんに渡された資料によると、

バック装備の一つやねんけど、

起動方法はちょっと特殊みたいや………。


不知火が陽電子リフレクターを

展開している時のみ起動可能で

2機の小型迎撃砲台が不知火の周りを浮遊。

ロック範囲に入った物を自動で迎撃してくれるみたいや。


これだけ聞いたら

凄い兵器に聞こえるけど、

当然デメリットもある………。


使用される弾が実弾ではなく、

エネルギー弾を使用するみたいで、

オービット内のエネルギーが無くなると

オービットを収納していた

親機からエネルギーを無線で

供給するシステムやねんけど………。


その肝心のエネルギーの

消費量が凄まじい所やな………。


へたしたら、不知火に搭載されている

ジェネレーターでも、3分程で空になるな………。


そうなると、『素粒子圧縮エンジン』を

フル稼働せんと、あかんのやろうけど………。


空間に含まれる

電子エネルギー等を

『吸収』・『圧縮』して

『エネルギー』に変換してくれる、

この『素粒子圧縮エンジン』は、

確かに凄いねんけど、

実は欠点がある………。


一定の場所に留まった場合、

その場所の素粒子が減少………。


そうなると、新たにエネルギーの

生成できんようになる。


普段はこまめに動き回るから

そんなに気にする事じゃないねんけど、

もし、一定の場所から動けん状況になった場合

大変まずい事になる………。


新たにエネルギーを

生成できんようになるから

ジェネレーターに蓄えてる分を

使い切った時点で完全に機能停止………。


ただの案山子と成り果ててまう訳やな。


まぁ、しばらくしたら

空間内の素粒子が徐々に戻ってくるから

また動けるようにはなるけど、

敵地のど真ん中で止まった場合、

悠長に回復するのを敵が

待ってくれるはずがないから

実質的には、『詰み』となる訳やな。


「うぅ………」


それでも、この『Exceed Orbit』は

魅力的や………。


上手く使ったら、

ウチの火力不足を補えるかもしれん………。


「どうされますか?」


くそ!

悩んでてもしょうがない!!

女は度胸や!!


「決めた!その新型兵装の『EO-01』と

突撃ライフルの『AR-120-100』を

2丁お願いします!!」


「了解しました。

他に質問等がございませんでしたら

以上で作戦会議を終了………。

直ぐ準備に掛りますが、宜しいでしょうか?」


「はい。問題ないです!!」


こうしてウチは、対ベフィモス戦の

準備を開始する………。


あのような出来事が、

この後に待ち受けているとも知らずに………。


ご覧頂きまして、誠にありがとうございます。

まだまだ、朱音√が続いて行きます。


出来る限り、違和感がないように

していきたいと思っているのですが、

思うように書けるか………。


精一杯頑張りますので

変わらずのご贔屓を

宜しくお願い致しますm( _ _ )m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ