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最果ての世界で見る景色  作者: ルカリナ
EPISODE 3
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EPISODE 3 - 22 √朱音

金属製の腕をウチに見せながら

ジャックさんが衝撃の事実を打ち明けてくれた。


「今は時間が惜しいので

私の詳細は省きますが、

これでもまだ、御一緒させて頂く訳には

行かないでしょうか?」


ここまでされて、断れるはずがない………。


正直な所、施設の防衛システムの

完全掌握の他にも

対ベフィモス武器のリストアップに

迎撃ポイントのピックアップと

やることが多くて、ウチ一人やと時間が足りんかった。


その点、ジャックさんが居れば

色々な問題が一気に解決する。


でも………。


「でも、他の人はどないするんですか?

まさか全員『アンドロイド』な訳ないですよね?」


そこの点が、解決出来んのやったら

やっぱりジャックさんには、

他の人の避難を優先して貰った方が良い………。


「確かに………。

私以外は『生身』ですので、

本格的な戦闘が起これば、

間違いなく死んでしましますね」


「やったら………」


「ですので………。

施設防衛の為に展開させている部隊………。

その第一防衛ラインが、突破された時点で

残りのスタッフの避難を開始させます。

私自身は、引き続き施設に残り

朱音さんのサポートに徹しようと思います」


「………」


さっきまではジャックさんを

気遣って言えんかったけど

ウチとはタイプは違うやろうけど

それでも『アンドロイド』と、分かった

今なら頼もしい限りや………。


「分かった!それなら、最後まで宜しくです!」


「はい。お互い頑張りましょう」


そう言って、お互いに差し出した手を握る。


因みに、ウチを納得させる為、

大幅に腕のスキンを剥がした

ジャックさんやけど、

今は腕に包帯を巻いて、

金属部分を隠してる最中や。


流石に剥き出しのままでは、

具合が悪いからとの事やった。


その間にウチは、ジャックさんから

渡された武器の一覧を見て行き

必要な物をどんどんリストアップしていってる。


その中でも目についたのが、

試作電磁式長距離砲の

120mm式コイルガン『CG-120-1』やった。


資料によると、

全長が2mで、120mmの弾丸を時速2450kmの

スピードで打ち出すことが出来る代物やった。


デメリットとしては、

単発式なうえ、一発撃つ毎に消費された

電気エネルギーをチャージするのに時間が掛るくらいか?


「(まぁ、ウチの『不知火』から

必要なエネルギーを

供給すれば、良いだけやから

その辺は、問題無いな)」


強いて言えば、

『レールガン』と違って、

威力を出す為に、力場形成用の銃身を

長くせんとあかんから装備した状態で

常時、動き回るのが不可能な所やな………。


そうなると必然的に、

設置してからの『狙撃』になる分けやけど………。


「(正直、ウチの『不知火』で

精密射撃は苦手やねんけどな………。

でも、的がデカいから大丈夫かな??)」


流石に苦手やって言っても、

30mもあるベフィモスに外すことは無いやろ。


そうなると、何処に『コイルガン』を設置するかやな。


「何か良さそうなものは、見つかりましたか?」


最適な狙撃ポイントが無いか

施設全体のMAPを見ていたら、

応急処置を終えたジャックさんが戻ってきた。


「取り敢えず、

『コイルガン』なんか、どうかな?」


ウチ的には、今の所

一番良さそうな武器やけど

施設の管理者でもある

ジャックさんの意見も欲しいからな。


「なるほど………。

確かにあの武器ならベフィモスの

分厚い装甲でも有効打になるかもしれませんね」


そう思って、提案してみたところ

ジャックさんのお墨付きを貰うことが出来た。


なら後は設置個所だけやな………。


ここから暫くですが

朱音視点の話が続きます。


読んで頂いてる方には、

ご不備をお掛けしますが

ご了承いただけましたら

幸いでございます。

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