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最果ての世界で見る景色  作者: ルカリナ
EPISODE 3
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EPISODE 3 - ???

「施設の破壊を確認………。

ステルス装置を解除………」


その言葉と同時に、中央施設から

そう離れていない場所に

1機の強化外骨格が出現した。


銀色に輝くその外骨格は、

見るからにアキトや朱音の使用している

モデルと同等の性能を秘めていると分かる物だった。


現に、下手な『ステルス装備』の場合

アキトの外骨格に搭載されている

各種『レーダー』や『センサー』等で、

容易に発見することが出来るのだが、

それらから感知されなかった時点で

その性能の一端が窺い知れるだろう………。


【守備はどうなってる?】


施設の爆破後を観察していると、

『リーダー』から通信が入った。


「拠点の爆破を確認………。

侵入者の脱出は未確認の為、

生死は不明ですが、如何なさいますか?」


予定通り、施設は破壊したものの

肝心の侵入者がどうなったのかは

確認が出来ていない。


爆破による『磁場の乱』れや

火の手による『熱源』のせいで

スキャンを掛けても

現時点では意味をなさない………。


確実に生死を確認するには

現場に赴く以外に手が無い。


そう思い、『リーダー』に確認してみたのだが、

『生死の確認は不要』との事だった。


【そろそろ、ベフィモスが

目標地点に到着する予定だ。

お前もこちらに合流してくれ】


俺に与えられた任務も現時点では、

終了したので、『リーダー』から

合流の指示が来たのだが………。


どうしても確認したい事があったので

思い切って話を聞いて見ることにした。


「すみません。何点かお伺いしたいことが

あるのですが宜しいでしょうか?」


【時間が押してるから手短に頼む】


『リーダー』からの許可が下りたので

手短に気になっていることを確認する。


「では失礼します。

この施設はまだ利用価値があったはず………。

本当に爆破してしまっても良かったのですか?」


【その点については、問題ない。

『ダアト』の連中に感ずかれた上、

単身だが襲撃も受けた。

無理に施設を維持するメリットよりも

防衛に費やすデメリットがでかい………。

なら一掃の事、敵の主力ごと

爆破した方が有意義だろう?】


確かに………。

その点では、施設の破棄は

納得のいく理由だった。


だが、今までの研究データーを

残す意味が俺には分からない………。


遠隔操作でシステムに

アクセスしていた状態なら

どうとでも出来たはずだ………。


その点を確認した所………。


【それに関しては、

ベフィモス『くらい』でも、突破出来たからな。

それに対する、俺からの『褒美』みたいな物だ。

そもそもあの資料は既に用済みの代物………。

今更『ダアト』の連中に見られたからと言って問題もあるまい】


「なるほど………。

御回答頂き、ありがとうございます」


長年この人の元で一緒に働いているが

やはり俺では、この人の考えを理解する事ができない………。


だが不思議な事に、それでも付き合いだけは

長いものなので困ったものだ………。


【質問はそれだけか?

だったら早くこちらに合流しろ。

もう一つの『仕事』も、そろそろ大詰めの頃だ】


「了解。○○○………。

直ちに合流地点に向かいます」


通信が切れると同時、

『リーダー』の元に向かうべく、

機体を浮上させるのと同時に、

メインブースターの出力を上昇………。


オーバー・ブースターの準備を開始する。


臨界に達すると同時に、

メインブースターを完全開放させると

機体は一瞬で時速1000kmを突破。


目標地点に向け、飛翔を開始する。


銀色の機体が飛んで行った先は、

奇しくも朱音の居る

『ポイント:D-30』の方角だった………。


ご覧頂きまして、誠にありがとうございます。


本来朱音√を書かせて頂こうと

思っていたのですが、

仕事中に急遽この話が思いついてしまったので

無謀にも書かせて頂きました。


纏まってるか不安ですが

伏線になればと思っておりますので

楽しんで頂ければ幸いです。

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