EPISODE 3 - 7
朱音の力になることを決意する………。
【アキト。いま何処にいるんだ?】
朱音と公園で話をしていると
エミリーからの無線が入る。
この『脳内に直接話しかけられる』
感覚にまだ慣れないな………。
「朱音と一緒に『エリア5』居るぞ。
それよりどうしたんだ?」
【丁度良かった。
朱音と一緒に第一会議室に来てくれ。
緊急事態だ】
「了解。直ぐ行く」
「エミリーからか?」
「おう。内容は知らないけど、
会議室に来てほしいってさ」
「分かった。じゃあ、行こか」
エミリーからの通信内容を朱音に伝えると
2人でエミリーの待つ、第一会議室に向かう。
第一会議室に到着すると、
既に俺たち以外のメンバーが勢ぞろいしていた。
「悪い。遅れたか?」
部屋に入りつつ、エミリーに謝罪をする。
「今から作戦内容を
説明する所だったから気にするな。
取り敢えず、席に着いてくれ」
「了解」
エミリーに促されて、
朱音と一緒に近くの席に座る。
それを確認すると
早速エミリーかのら説明が開始した。
「早速、今回の作戦内容についての
ブリーフィングを行う………。
と、言っても今回の作戦は、
何時もと少し異なるんだがな………」
エミリーにしては、珍しく言葉にキレがないな………
「異なるって、具体的には?」
「まずはこれを見てくれ」
代表して俺が質問すると、
エミリーがリモコンを操作………。
部屋の照明が落とされると同時、
中央に設置された巨大モニターに、
問題の映像が流れ始めた。
「数時間前に、ポイント:M-7にある
ダアト直轄の軍事施設から
送られた映像記録なんだが………」
「これは………」
モニターに映し出された物を見て、
思わず絶句してしまう………。
それ程までに、目の前に
映し出された物は『異質』なものだった。
映像なので、実際のサイズは分からないけど、
超巨大な恐らく『強化外骨格』だろう物が、
まるで群がるハエを叩き潰すかのごとく、
軍用の『外骨格』を蹴散らしていた…
「推定30m級の巨大外骨格。
便宜上『ベフィモス』と名付けるが、
此奴1体で、ポイント:M-7は壊滅させられた」
「30mだって?
俺たちの『外骨格』の
約10倍の大きさか………」
桁が違いすぎて、リアクションに困るな………。
「まさかと思うが、
『こいつ』をどうにかするのが
今回の作戦内容か?」
「流石、アキトだ。
お前みたいに『察しの良い奴は』好きだな」
何かドヤ顔で良いこと言ってやったぞ!
見たいな顔されても困るんだが………。
いや………。
そんなことよりも、今は大事な事がある………。
「いやいや!今回は流石に無理だろ!」
映像で見た限りだが、
仮にも軍事施設にある武装をもってしても
たいしたダメージを与えれているように見えない。
それに一番の頭痛の種は
奴の『武装』と、その『火力』だ………。
「全長30mってだけでも馬鹿げてるのに、
此奴の武装を見てみろよ………。
左右の手に持ってるのは、
恐らく『ハンディーレールガン』の『HRG-100』と、
一発一発が戦車砲並みの対物ライフルか?………。
サブ武装で、『多弾頭式のミサイル』だぞ??
軍用の『外骨格』が紙切れみたいに
吹き飛ばされてるのに、どうしろって言うんだ??」
流石に今回ばかりは、無理だろ………。
そう思い、エミリーに反論してみたんだが
「今回は『出来る』か『出来ない』じゃない。
『必ず』この化け物を始末するんだ」
「何でそこまでして、
こいつの『撃破』に拘るんだ?」
普段はこんな無謀なことを、
言いそうにないのに、
今回に限っては、頑なに譲ろうとしない………。
エミリーの奴が何を考えているのか
気になったので、あえて質問してみた。
「ポイント:M-7が、
どういう所かお前は知っているか?」
質問の意図がわからず、しばし考えてみたものの
軍事施設以外の答えが思い浮かばない………。
初めて小説っぽい物を執筆させていただいております。
色々と手さぐりでやらせて頂いておりますので
至らぬ所も多々あると思いますが、よろしくお願いいたします。




