表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最果ての世界で見る景色  作者: ルカリナ
EPISODE 3
46/2786

EPISODE 3 - 5

何となく、中央にあった

溜池を1人で眺めていると、

意を決したのか、朱音が話題を振ってきた。


「前回の戦闘やけど………」


「ん?」


「敵対しとったんは、アキトの『家族』やってんな?」


「………あぁ。そうだな……」


前回の戦闘を思い返してみる。

あの時は、『撃退』することに集中していたが、

戦闘中の攻防が切っ掛けで、

操縦者が俺の家族だったことが判明した。


「アキトの家族の事、聞いても良いか?」


「何だ?藪から棒に??」


「どんな、家族やったか聞いてみたくてな………。あかんか?」

「駄目じゃないけど………」


朱音に聞かれ、改めて家族の事を考えてみると

説明が難しいやら、照れくさいやらだが………。


「そうだな………」


そして俺は、滔々と家族に付いて語りだす。


当時俺は、色々あって生きる意味を失いかけていた事。


そんな時、あるミッションを受けていた時、

その現場で身寄りのない2人を『発見』・『保護』した事。


最初は親に捨てられたショックで

話をしてくれなかった事。


徐々に心を開いてくれて、話をしてくれた事。


名前が無かったので、

瞳の色にちなんで、名前を付けた事。


「我ながら、安直だった気がするが

それでも2人が気に入ってくれた時は嬉しかったな」


「そっか………」


それから、ルリが料理や洗濯などの

家事全般をしてくれるようになった事。


ヒスイは基本食べて寝てるだけだけど

力仕事などは率先して手伝ってくれた事。


俺は俺で、そんな2人のおかげで、

生きる意味を見出した事。


その後も、色々あったけど

幸せな毎日を送れた事。


「こうして、出会ってまだ数年くらいだけど

俺達は、『家族』になれたんだと思う」


「良い家族やってんな………。

敵対した時は、辛くなかったか??」


「まぁ。結果はどうあれ、

生きていたことが分かったんだ。

今はそれだけでも十分さ」

「………」


そう話を締めくくってみたものの、

朱音が突然、俺の家族に付いて

聞いて来た事に疑問を覚える。


恐らく朱音の話と何か関係が

ある気がするんだが、

聞いて良い物やら、悩むところだ。


会話が終わった所でまた、沈黙が流れたが、

今回はそう時間を置くことは無かった。


「………実はな、ウチにも家族が居ってん」


「そう言えば、何処の出身だったんだ?」


込み入った事を聞くかもしれないが

敢えてここは踏み込んでみることにする。


「実はスラム出身で、場所は『ティファレト』の

近くにあった小さなコロニーやな………」


「ティファレトの近くのコロニー……?

まさか、『C-30:コロニー』か?」


「知ってるんか?」


「そこまで詳しい訳じゃないけど、

噂話程度には知ってるな」


当時、『ティファレト』が『強化人間用』の

『テストサンプル』を近くのコロニーから

集めていたという噂が流れていた時期があったが、

結局、証拠が見つからなかったので、

噂として処理されていたのだが………。


まさか、本当の事だったのか………。

初めて小説っぽい物を執筆させていただいております。

色々と手さぐりでやらせて頂いておりますので

至らぬ所も多々あると思いますが、よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ