『プロローグ』
ウチは今、夢を見ている……。
いや……。そもそも、これは夢なんか?
見た事もない、計器類。
そこから延びる、無数のケーブル……。
中央のモニターに映る、この場所は何処なんや?
見た事があるような、無いような……。
そんなウチをよそに、
夢の中のウチは移動を続ける……。
しばらく進んだ先に、建築物が見えてきた。
っというより、ここは軍事施設なんじゃ………?
このまま進むと危ないんやないか?
そう思った矢先に砲撃が開始された。
無数の砲弾やミサイルがウチを襲うが、
ダメージらしいダメージは、一向にあらへん……。
そうこうしてると、ウチは右手に持っていた
ハンドレールガン?みたいな物を
軍事施設に向かって発砲………。
ど真ん中に命中したそれは、
ドーム状に爆風をまき散らしながら
全ての物をなぎ倒した……。
「(おいおい……。なんちゅうもんを装備してるんや………)」
夢の中やから何でもありなんか?と、思いつつも
半ば呆れかえったウチの耳に、一人の少女の声が聞こえた。
「これで、3つ目……。後、2つで終わる……」
何処か聞き覚えのある少女の声は、
目の前に映る惨状を嘆いているようにも聞こえる……。
「もう少しで、会いに行くからね……。
お…姉………ちゃ………ん………」
そこで、ウチこと朱音は、夢から覚める……。
「夢か……。あの声、碧依に似てたな……」
今見た夢に、後ろ髪をひかれながらも、
ベットから起きて、身支度を済ませる。
「碧依……。すぐ探してやるからな………」
たった一人の妹を見つける為、
今日もウチの一日が始まる………。
初めて小説っぽい物を執筆させていただいております。
色々と手さぐりでやらせて頂いておりますので
至らぬ所も多々あると思いますが、よろしくお願いいたします。




