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最果ての世界で見る景色  作者: ルカリナ
EPISODE 2
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EPISODE 2 - 20

まさかの威力に俺もだが、連中も絶句。

戦闘時にも関わらず、お互い攻撃の手が完全に止まってしまう。


敵の惨状を見る………。

その原因を作り出した『ハンドガン』を見る………。


「な……。なんだ!この銃!!」


あまりの威力に思わず声を出して驚愕していると

唐突にエミリーの野郎から通信が入ってきた。


『おぅ。スゲーだろ?』


俺がオロオロしてることを、面白がってる事が

声の感じからして、容易に想像できるが

今は、それは脇に置いとく。


「バッカ!お前!!何だよ!この銃の威力は!!

全然、『初期装備』じゃねぇよ!!」


『お前こそなんだ?『説明書』は読まなかったのか?』


「読んだよ!『口径』と『装弾数』しか書いてなかったけどな!!」


『そうだったか?なら改めて、俺から説明してやろう』


クソ!声の感じからして、あいつのドヤ顔が

目に浮かぶようだが、それでもここは我慢だ。


こんな銃を『検証』と言って、

撃ちまくってたら、大惨事な未来しか思い浮かばない。


『ハンドガン『HG-10』通称:フェンリル。

お前専用に俺自らが設計した銃で、

説明書きにもあるように、

『口径は100』・『装弾数は10+1』の

オートマチックマグナムだ。

『全長700ミリ』・『重量1.8キログラム』と、

大分重めだが、そもそもお前には関係ない事だしな。

弾も俺が開発したフェンリル専用の『特殊弾』で、

装甲車でも至近距離で撃たれると貫通するって代物だ』


ぶっ放した瞬間、ただの銃ではないと思ってたが

思っていた以上の威力だな………。


『ただなぁ………。弾速を上げる為に、

『対物ライフル並み』に火薬を詰め込んだせいか、

片手でぶっ放すと、軍事用の外骨格でも、

『腕はげる』は、『基礎フレームは歪む』はで、

とんだ『じゃじゃ馬』になっちまったぜ』


「『じゃじゃ馬』って、お前………」


『まぁ、しかしだ!お前専用に作ってやった

外骨格は、コンセプトとしては

『どんな武器でも使用できる』事だからな!!

衝撃や反動を逃がしきる為の内部構造も抜かりがないから

現状その銃は、お前の機体だけが使えるバケモンだ。

どうだ?ウレシイだろ??』


「あんたのど頭にぶっ放せるならな!」


一通り説明をして満足したのか

エミリーからの通信が終了したのは良いが、

それにしても、何考えてんだあのイカレ野郎は??

何でもかんでも『高威力』・『高出力』に

すれば、良いってもんじゃないだろうが??


取り敢えず、連中も立て直してきたので

今は戦闘に集中しなおすか。

それに恐らくだが、俺がやつらの立場なら………。


連中の動向に意識を向けると

予想通り武器の威力に怖気づくことなく『紺色の機体』と、

それをカバーする位置取りで『エメラルドの機体』が、

近接戦闘に切り替えてきた。


残りの3機は、アサルトライフルを構えて

何時でも俺を狙撃出来るように待機しているな。


確かにこの銃は脅威だが、

弾が重いせいか、弾速が少し遅い気がする。


もし俺が連中の立場なら、

間違いなく近接戦闘に持ち込んで

そのまま敵を無力化する。


やつらの中で飛びぬけてポテンシャルの高い

『紺色』と『エメラルド』の2人なら、

間違いなく『近接』を選ぶと思ったが予想通りだったな。


「それなら!!」


完全に近づかれる前に、左手に陽電子ナイフを装備。

ナイフを起動状態にすると、秒間『数十万回』の微振動を始める。


「これはこれで、えらい物だな………」


だんだん、何でもありな気がしてきたが

今は接近中の2機に集中だ。


何時の間にか、左手に取り出していた

肉厚のナイフを右から左に掛けて

横一線に振りぬく『紺色』に合わせて、

俺もナイフで迎撃。


思いのほか軽い機体だったのか、

それとも俺が重かったのか、ナイフを振り切った瞬間

『紺色の機体』を、数メーテル押し返した。


ある程度、相手との機体差が分かったので

完全に殲滅するのではなく、ダメージを与えて

撤退に追い込んだ方がいいな。


予定が決まったら、後は実行するだけだ。


此方からも仕掛ける為、サブ・ブースターを点火。

一瞬で相手との間合いを詰めると同時

おもいっきり腕を伸ばし、地面ギリギリの所から

切り上げる角度でナイフを振って『紺色の機体』を狙う。


屈伸姿勢から、大きくジャンプすると、俺の攻撃を回避する。


その間隙をぬって、今度は『エメラルドの機体』が

単発に切り替えていたアサルトライフルで攻撃してきた。


「やっぱり連携がうまいな………。だけど!」


回避出来なくも無かったが、敢えて回避をせずに

銃弾を『陽電子リフレクター』で、防御する。


回避をしなかった事で、手に入れた数秒を無駄にせず

すかさず、フェンリルで『エメラルドの機体』を攻撃。


またも、半身になって銃弾を回避しようとしたが

今回は位置が悪かったのか、

手に持っていたアサルトライフルに被弾。

ライフルがバラバラに砕け散る。

その際、ライフルに命中した銃弾に引っ張られ

体勢を崩していたが、それをカバーするように

『紺色の機体』が、銃で俺を牽制してきた。


初めて小説っぽい物を執筆させていただいております。

色々と手さぐりでやらせて頂いておりますので

至らぬ所も多々あると思いますが、よろしくお願いいたします。

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