EPISODE 2 - 2
鏡の前で悶々としていると
壁と同化していて気が付かなかったが
入口が開き、一人の女の子?が入ってきた。
最初に目についたのはやっぱり髪だろうか。
このご時世では珍しいくらい
色鮮やかな『赤色の髪』を首もとで切り揃えている。
服装は、何かの訓練中だったのか
ワインレッドみたいな色の
『ショートタイプのスポーツ・ウェアー』と
同じ色のジャケットを羽織っていた。
身長は150cm前後で、
見た目で判断するなら、年齢は15歳くらいだろうか??
ただ年齢に関しては、自信がない………。
何故なら女の子の『眼』が俺と同じで、『義眼』だったからだ。
「君は??」
何処かは知らないが、それなりの施設であろう場所に
こんな女の子がいる時点で、不自然だ。
何時でも動けるように、警戒しつつ
彼女が誰なのか聞いてみたのだが………。
「やっと、起きたんか!この寝ボスケ!!」
「!?」
見た目のギョップが凄すぎるだろ!
聞いた事もない方言で話す彼女を
マジマジと見ていたら更に機嫌が悪くなっていく。
「おーい。エミリーとヤヨイ!!『アキト』が、目ぇ覚ましたで!!」
どう反応したら良いのか分からずオロオロしていたら
ため息をつくと同時に、顔だけ入り口から出して
通路にいた別の人物を呼んだ。
「(何で俺の名前を知ってるんだ?)」
疑問が疑問を呼ぶとでもいうのか
俺の知らないところで、事態がどんどん進んでいくぞ!
そうこうしていたら、彼女が呼んでいた人物が現れたのだが………。
「やっとかよ………。手間かけさせやがって………」
「まぁ。まぁ………。それでも、今回は割りと早い段階で『蘇生』したじゃないですか」
「(また、濃いのが現れたな………)」
少し、げんなりしつつも新たに現れた二人の女性を観察してみる。
文句を言いっている方の女性は、
医者なのか科学者なのか分からないが、
服装は、『スカートタイプのスーツ』で、上から白衣を纏っていた。
特徴としては、
腰まで届く長い黒髪を後ろでひと括りにしている所だろうか?
身長は160cm前後で、年齢は20歳中頃だと思うが正直女性は
見た目で、年齢を割り出すのが凄く難しい。
というか、手に持っているコンソールをにらみ付けながら
まだ、ぶつくさ言っているし………。
方やもう一人の女性は、
同じく医者なのか科学者なのか分からないが、
服装は、『スーツタイプ』で、同じく上から白衣を纏っていた。
特徴としては、
見方によっては『金にも見える明るい茶色』のボブカットで
身長は最初に見た赤髪の女の子と変わらない150cm前後だろうか?
年齢は文句を言っている女性よりは若い20歳前半だろう。
寧ろ、文句を言っている奴を宥めてる所を見ると
どちらが、年上か判断に迷うな………。
「取り敢えず、『状態報告』をしろ」
「え?報告??」
急に『報告』と言われても何を報告しろと?
「そうだな。例えば『重心が傾く』とか、『関節がおかしい』とかないか?」
言われて、軽く体を動かしてみたけど
特に『バランスが崩れる』とか、『関節に違和感がある』とかは無かった。
「いや。特に問題は無いけど………」
「よしよし。流石、俺様だ『ボディ』には異常なしだな。次は………」
「いやいや!ちょっと待ってくれ!!」
そのまま次に進もうとしたので、少し『待った』を掛ける。
いい加減、少しでも良いから現状を把握させてほしい。
「ここは何処で、あんた達は一体誰なんだ?」
「そうですよ、エミリーさん………。
現状問題はなさそうですし、一旦自己紹介でもしませんか?」
流石に空気を読んでくれたのか、
もう一人の女性が自己紹介の提案をしてくれたが………。
「あ?イラネーだろそんなもの」
さっきから思ってたが、いい加減この口の悪い女は
一回ぶっ飛ばしてやろうか?
「まぁまぁ。そー言わずに!『アキト』さんも
現状把握したら、こちらに協力してくれますよね?」
拳を握って、震えていた俺にそう提案してきてくれた。
こちらの女性は、良い人だな………。
「そうですね………。如何せん、
分からないことが多すぎるので、色々教えて頂けると助かりますね」
初めて小説っぽい物を執筆させていただいております。
色々と手さぐりでやらせて頂いておりますので
至らぬ所も多々あると思いますが、よろしくお願いいたします。




