EPISODE 1 - 13
流れる血液………。
急速に低下する体温………。
俺の腹には、直径30cmもある一本の鉄杭………。
目の前には、綺麗な漆黒の『強化外骨格』………。
「ガッフ……!はぁ…、はぁ………」
パイルバンカーの杭を強引に抜かれ、
背中から地面に投げ捨てられる………。
「(………クソ。俺もここまでか………。
ごめんな………。
ヒスイ、ルナ…………。兄ちゃん………。
もう………。帰れそうに………ないや………)」
混濁する意識の中、
思い出すのは二人の弟妹………。
いやだ……。
まだ死にたくない………。
「(まだ………。あい……つ……ら……と………
暮ら……し……たい………ん……だ………)」
もう、叶う事のない………。
何時までも続くと思っていた、日常に想う………。
今まさに、俺に止めを刺そうと
奴が手に持っている、ブレードを頭上高く掲げた瞬間………。
突然奴のブレードが爆発。
折れた刀身が足元に突き刺さった。
誰かが狙撃をしたようだが
一番驚いたのは、俺達が散々攻撃しても
たいしたダメージも入らなかったのに
たったの一撃で奴のブレードが破壊された事だった。
直後、奴が飛び退いたと思ったら
数瞬前まで奴が居た場所に、
今度は『謎の赤い機体』が飛び込んできた。
見た感じ、大きさは俺の機体と同じ3m程だが
奴同様洗礼されたフォルムをしている。
この『謎の赤い機体』も俺達が普段使用している
『強化外骨格』より圧倒的に物が違うのが直感で分かった。
一番目を引いたのは、奴のブレードを破壊したと思われる
身の丈を超える砲身を持つライフルだ。
奴の装備を破壊したことから
見かけ倒しと言う事は考えられない。
恐らくだがアレを俺が使ったら
一発で機体が壊れるだろうな。
そんな物を軽々と持って攻撃してるのが何よりの証拠だな。
初めて小説っぽい物を執筆させていただいております。
色々と手さぐりでやらせて頂いておりますので
至らぬ所も多々あると思いますが、よろしくお願いいたします。




