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最果ての世界で見る景色  作者: ルカリナ
EPISODE 1
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EPISODE 1 - 9

「全機!一斉射撃開始!!」


アッシュの叫びと同時に、条件反射でトリガーを引く。

周りのメンバーも同様で、考えるより先に体が動いてる感じだ。


ミサイル、グレネード、ライフルの一斉射撃は、次々に敵へと雪崩れ込んで行く。


着弾の瞬間、目の前に居るアンノーンが、ブースターを点火。

その瞬間、足元から大量の土煙が巻き起こる。


目標を見失ったミサイルが、次々と明後日の方向に飛んでいき、

遥か後方に着弾した瞬間………。

土煙を切り裂くように、アンノーンが猛スピードで突っ込んできた。


「なめるなぁぁぁぁぁぁああああああああああああああ!!!」


此方の一斉射撃も奴にとっては、羽虫同然なのか

まるで効果がないようで、次々と装甲に弾かれる。

物の数秒でカイトとアイリに接近すると、二人の間を通り過ぎる。

その間際、いつの間にか装備していたナイフを

二人の『強化外骨格』の隙間に突き刺していた。


瞬く間に、仲間が殺されていくが

奴を倒せるイメージがまるでわかない………。


「アキト!奴の胸部を狙え!!」

「了解!!」


バラバラに攻撃しても奴の装甲には、傷一つ付かない事から

アッシュが、同時集中攻撃を指示。

二人で奴の胸部に向かって、アサルトライフルを発射するが

若干動きが鈍った程度で、ダメージらしいダメージはやはりなかった。


「がぁぁぁぁぁあああああああ!!!」

「アッシュ!!」


更に速度を上げたアンノーンに対処できず

顔面を掴まれたアッシュは、地面を数十mも引きずられた。


どれ程の『速度』と『衝撃』だったかは、

道なりに落ちているアッシュの装着していた

『強化外骨格』の残骸が、ものがたっている。


「アッシュ!大丈夫か、アッシュ!!」


呼びかけても、返事がないな事から現状での生死は不明。

今は自分の事を心配した方が良さそうだな。


アッシュを押し倒した場所から、

こちらに向かって、真っ直ぐに突っ込んでくる。


左右に持っているアサルトライフルの弾を強化AP弾に変更。

再度、奴の胸部に向けて集中射撃をしかけてみるが、

やはりと言うか、ダメージが通らない。


「強化AP弾でもダメって、どんだけだよ!」


毒づきつつも、次の手を考えていると、

奴が間合いの外から腕を振るうモーションが見えた。


「?」


少し遅れて「カシュン」と言う音とが聞こえたと思ったら

突然右手に持っていた、アサルトライフルが

銃身から上下に真っ二つに分断していた。


「(一体何が!)」


謎の攻撃への疑問は、瞬時に棚上げして、

破壊されたライフルを捨てる。

サブのハンドガンを装備する頃には、眼前に奴が迫っていた。


最初の攻撃は、左手に装備した

ライフルを盾にすることで回避するが、

此方も分断されて使い物にならなくなる。


右手のハンドガンを至近距離から数発、

頭に向かって発砲するが、ダメージらしいダメージは、

まるで見当たらない。


「(50口径の特殊弾だぞ!!)」


更に、打ち込もうとしたら、

グリップの底を叩かれハンドガンが明後日の方向に飛んでいく。

右腕の突き攻撃が見えたので、

真上に大きく飛んで回避しつつ

空中で高純度セラミックナイフを左右に装備。


落下の勢いも乗せて、頭上から切りかかるが

半歩上体を横に逸らして、難なく回避される。


立て続けに、横薙ぎに一閃入れるが、

カタールのようなブレードに受け止められる。


「ッチ!」


それならと、至近距離からバック装備のガトリングを乱射するが

奴の装甲に阻まれて、決定打にならない。


ってか、何度も思うが固いんだよ!!


内心で毒づきつつも、ガトリングの掃射を続けていると

奴のブレードが、俺の顔面めがけて切り込んでくるのを紙一重で回避。


だけど、完全に回避できなかったせいで、

ガトリングの中心に奴のブレードが突き刺さる。


バキバキと不穏な音を立てながら、

強引にガトリングガンを止められたせいで

銃内部で弾が詰まり暴発。


爆発の寸前にパージするが、

爆風の影響で機体に軽微のダーメジが入る。


だが、タダでは転ばないぞ!!

爆風を利用しつつ、奴に懐に潜り込み、

二度三度とナイフを打ち込むが、反応速度が高いのか、

それとも機体性能の差か軽々と弾き返される。


「(固いだけじゃなくて、パワーも予想より強いぞ!!)」

その証拠に、機体のモニタリングをしている画面では

ナイフで打ち合う度に、両腕のダメージ蓄積量が

増加しているログが流れていく。


「クソ!!」


長期戦は不利だと悟り、

渾身の力で切りかかるが、

ガッチリと、刀身をキャッチされる。


「っな!」


受け止められたことにも、びっくりだが

押しても、引いても、ビクともしない。

ナイフを手放そうとした瞬間、

強烈な蹴りをみぞおちに叩き込まれる。


「が………ッ!!」


着地の瞬間、両足のブースターを

噴射して勢いを殺そうとしたが、

勢いを殺しきれず、右足の衝撃吸収シャフトが破損………。

バランスを維持できずに転倒してしまう。


奴の方から『バキン!』と、

金属の砕ける音が聞こえたので、そちらを見てみると

足元には、奪われた俺のブレードの残骸が転がっていた。

どうやら、二本とも握り潰されたみたいだな………。


「(それで、刃を握り潰した手には切り傷一つないと………)」


理不尽な性能差に、心底嫌気がさしそうだが

生死が掛かってる以上、弱音も言ってられないな。


初めて小説っぽい物を執筆させていただいております。

色々と手さぐりでやらせて頂いておりますので

至らぬ所も多々あると思いますが、よろしくお願いいたします。

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