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異世界最強の自宅警備員  作者: 親交の日
第二章 自立
24/140

2ー4 劇的○フォーアフター

先日、一日のPV数が200を超えました。ありがとうございます。


短いです。





ーーーオリオンーーー


 除霊騒動を挟んで改築に移る。


「よし、やるぞ」


「はい!」


 二人、玄関前で意気込む。雰囲気を出すために作業着と『安全第一』と書かれた黄色いヘルメットを着用している。ちなみにデブ霊からあげると言われた財宝の類は能力で生み出した異空間にある倉庫に保管した。大量の金貨、銀貨に宝石、各種金属の延べ棒(インゴット)、魔道具があった。将来何かの役に立つはずだ。


「えっと……購入した物件のうち、十軒をマンションに、五軒を民間にするのですね?」


 俺が書いた計画書を読んでいたシルヴィが確認してくる。俺は頷く。文明レベル中世の世界にマンションという概念があるわけがなく、最初は説明を要した。部屋を貸し、賃貸料による収入で生活するーーそれが俺の事業内容だ。マンションとは銘打っているが、規模としては三階建てなのでアパートといった方が正しい。異世界に高層マンションを建てようものなら世界観をぶち壊しにしてしまう。それに街の中央にある王城を見下ろすことになるから不敬だとかなんとかいって王宮と衝突することは目に見えている。平穏な生活を望んでいるのに自分から進んで波風を立てることはない。

 脳内でイメージを固め、能力を発動。たちまち建物が青い光ーー俺の魔力光ーーに包まれ、グニャリと形を変える。建物は三階建て。一階あたり五部屋だ。建物本体の横にエントランスホールがあり、管理人室もここにある。エントランスホールは煌びやかなシャンデリアが全体を明るく照らしている。お姫様のお茶会に出席するために訪れている王城にも負けていないゴージャスさだ。なお外見は俺の想像力の都合で現代風のレンガ積みチックな張りぼてと化してしまう。だが気にしては負けだ。これと同じものを十軒造った。

 一軒家も同じように能力で改築していく。ブルーノさんに見せてもらったこの世界でのごく一般的な家を生み出す。中庭なんかに日本的なアレンジが加わってはいるが、概ねこの世界の基準に準じている。

 最後は目抜き通りに貸してもらった店の模様替えだ。ここは能力を大っぴらに使えないために少しばかり骨が折れた。机や椅子ーー母のところで予め作っておいた日本風の長机とキャスターつきの椅子ーーを運び込むのにわざわざ馬車をチャーターしなくてはならなかったのだ。さらに人も雇わなければならない。アーロンさんやメリッサさんの紹介で店員を五人ほど雇った。元ネヴィル男爵家に勤めていた使用人メイドを三人、引退した冒険者を二人だ。そこに俺とシルヴィ、そしてソフィーナを加えた八人が開店時のメンバーになる。ソフィーナはフロア責任者に任命している。創業者一族ということもあり、肩書きの上では最高のポジションを用意した。最年少ながら管理職……コネ人事であることは否定しない。だが親しいからといって能力を明かすわけにはいかなかったのだ。そんなわけで開店準備は完了。さらにレナードに頼んで開店を宣伝する広告を王都周辺のゲイスブルク家の息がかかった店に張り出してもらった。開店は一週間後。いよいよ勝負が始まる。




現在のオリオンの所持金ーー金貨15085枚、銀貨10000枚、銅貨51枚、その他宝石や魔道具多数(金貨数百万枚相当)。

(内訳、レナードにもらった金貨100枚、王様からの褒美金貨10000枚と魔道具、デブ霊からもらった金貨5000枚、銀貨10000枚、銅貨51枚、宝石と魔道具)

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