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ほんこわ

ほんこわ -恋愛-

作者: 九JACK

「そんな馬鹿なことはやめて」

「嫌。生き甲斐もないのに……」


 学校の屋上、その縁に立つ少女に少年が説得する。しかし全てを諦めている少女には簡単に言葉は届かない。

 少年は涙ぐんだ。

「死なないでよ。僕は君が好きなのに」

 少女が目を見開いた。

「嘘、貴方も私を想っていてくれたの?」

「君も?」


 少年が少女に歩み寄り、その手を取る。見ると、少女の目にも涙が。


「嬉しいわ。じゃあ」

 少女は少年を抱きしめる。




「一緒に、落ちて」






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