空模様
すみれ色した夕空に
さし渡したる雲のはし
差し込む光は金色に
染め上げて行く空のはし
あかつきを見る事もなく
あけた日のみを見るものの
あの麗しきあかつきを
いつか見たいと思うもの
日が中ほどに達すれば
日を眺めるはかたいこと
降り注ぐ日に目を伏せて
ひそかに思う過ぎしこと
暗く曇った夜の空
隠れて星も見えはせぬ
この悲しみももろともに
隠してくれと思わせむ
時の巡りは早くとも
たまっていくのも早かった
年の巡りは遅くとも
止まってくれはしなかった