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修学旅行 〜そこで出会ったもの〜

作者: 鹽崎 裕

「遊んでないで早く集合しろ!それともお前ら高校生最後の修学旅行は学校でお留守番したいのかぁ?」

突然、担任の先生に怒られた。

しかたありません、生徒達は、今日は待ちに待った修学旅行です。

3泊4日の北海道スキー研修です。

さぁこのスキー研修でいったい何がおこるでしょうか…。

ほとんどの生徒は飛行機にのるのは初めてだった…。

約2時間かけて北海道に着いた。

生徒の中で雄一(ゆういち)だけが、強烈な耳の痛みを訴えた…。

雄一は、みんなの声が聞き取りづらくなってしまいました…。

「先生耳の調子が悪いんやけどどうしたら治る?」

そっけない返答が返ってきた…。

「長い間飛行機に乗ってたからしばらくしたら治るでしょ!今私も耳痛いのよぉ〜。」

まさに予想どうりの答えが返ってきたので眠たくないけど明日はスキー研修があるので寝ることにした。「ねぇ〜お兄ちゃん何してるの?」

「何って明日スキーだから今から寝ようと…して…る……!?」

雄一は、耳が聞こえづらくなっていたはずなのにその子の声は、はっきりと聞こえた。

「誰だ、お前?」

少女がそこに浮いていた。

「うわ…………。」

雄一が大声をあげようとした瞬間少女は、

「やばっ…」

そう言って少女は、雄一に向かって指を指した。すると雄一は急に声が出なくなった…。

「お願いですから大声出さないでください…。」

雄一は突然の事に対して驚きを隠せなかった。

「んん〜…」

「あっごめんなさい…けど、もぅ大声出さないでください…聞いてると少し恥ずかしいので…。」

少女は顔を真っ赤にして雄一に言った。

そして雄一は喋れないから一回うなずいた。

すると少女は雄一に向かってさしていた指を下げると雄一は喋れるようになった。

「…おっやっと喋れる…ところでお前は誰なんだ?死んでいるのか?お前は何故…」

雄一は少女に向かって多くの質問をしだした。するとまた雄一は喋れなくなった。

「ちゃんと説明しますから落ち着いてください。」

雄一はまたうなずいた。すると少女は話を語りだした。

「さっきからお前、お前って私にもれっきとした名前があります。私のは美穂(みほ)っていいます。享年10歳でここのホテルで亡くなってしまいました。10歳の時にスキー旅行に行ったんですよ…そこで風邪を引いてしまいそのまま肺炎になり死んでしまいました。世間で言う呪縛霊です。」

美穂の説明に雄一は、

「そぅなのか…辛かったね…でもね美穂ちゃん、今もう亡くなっているんだ…だからこんなところにいるんじゃなくて成仏するんだ…。」

そう説得していると美穂は、

「…そうですね…私ももう成仏したいし…けど私やり残したことあるんですよ…。」

「やり残したこと?何なんだ?」

疑問そうに言う雄一に即答で美穂は、

「修学旅行がしたいの!…友達みんなと行きたかったけど死んじゃったし…」

涙目で訴えかけた美穂に雄一が

「じゃぁ俺と一緒に修学旅行、行こうよ。そしたら、成仏するんでしょ!」

「うん!ありがとう……。」

そして美穂は、雄一と一緒に修学旅行中ずっと一緒に遊びました。そして修学旅行最終日、

「今日が修学旅行最終日だね…成仏するんだろ…寂しくなるね…」

「そうだね…」

「美穂ちゃん元気ないね…別れは寂しいもんね…」

「うん。けど俺は美穂ちゃんのことは絶対に忘れないから笑顔で別れよ!」

「うん!」

そうして美穂は成仏してしまいました。最後に雄一が美穂が成仏している最中に、

「ありがとう…最初はびっくりしたけど本当に楽しかったよ!またね…。」

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