5話 〜ビターチョコ〜
「はい集めるよぉ?」
「は〜い」
「私はイチゴちゃぁん」
「私はカニさんっ」
ん?今日は何……幼稚園ごっことか?
「あ、ミナは書いてなかったね?ここにね好きな物書いて、持って来られる物とか」
え、オーダーの取り方変えたとか?
「はぁ〜い、発表しますよぉ」
やっぱりこの人先生に成りきってなぁい?
あれ、キョウたちまで楽しそうに……
「じゃあ、お兄さんとジャンケンして、順番決めますよぉ〜」
おいっ、途中参加した人が1番気まずいヤツじゃん。こんなん……
私はどんな顔してればいいの?
そして、仕方なく引かされた紙は……
さっき書かされたやつかぁ?
「ミナは何だったぁ?」
あ、キョウ!?……マチダ近い!
「え、私はカニって書いてあるけど?」
「ああっ、ミナはカニだってぇ?」
「あははっ、当たりだ!?」
えっ?まさか貰えるとか……や、やったぁ!
「で、うっしぃーっ、ウチはネギじゃぁ!」
アサミちゃんあんなだったっけ?
て、ネギで喜ぶて、どんだけ〜!
「ちょっと待った、、、俺の……牛って書いてあんけど?」
「はははっ、丸ごとなぁ?」
「えぇ、連れて来れないっすよぉ〜」
はぁ?ススムくんは牛を……連れて来るぅ?
誰かぁ、私にも説明してぇ〜!!
あっ!?
借り物競争かぁ?
え、いやだって、そもそもカニを借りて来るってどーゆーこと?
海からぁ?それとも魚屋さんかスーパー?
う〜ん、じゃあ牛は?
牧場から……マザーぁ?
「私は鯨だってぇ〜?ははっ」
「鯨なら手ごろなのも、ありそうだな?」
えっ、鯨はさすがに……でしょ?
はっ?そうよあのドアからは入れないわよ?鯨は——
いや、その前に水がないかっ?
はぁっ?
はぁ、はぁ、そんなこと考えていたら、一杯空いちゃったぁ。
「おかわりください」
ここはちょっと冷静になろっミナ、ファイトっ!
あっ?そっかぁ、普通に考えたら闇鍋かぁ?
それなら納得だわ?
て、誰か納豆とか書いてそう?
「ねぇ、チョコとか書いてる人おかしくなぁーい?」
は、チョコ……割といけるかもよ?ん?
て、実在するんだ、闇だとそーゆーの入れたがる人が?
「つまんねぇこと書く奴いたもんだなぁ?」
マスター、やっと口調が平常運転になったぁ……はぁ落ち着くわっ。
て、ナミさんちょっとご立腹、さてはチョコって書いたのは……
「あとは?くつ下とか書いてる奴いないだろな?チョコとかふざけたことぜってぇ許さねえからなっ!」
ははぁ、ホントに食べさせそう……くつ下とか?
「ちっ、まだ言うか、しつけぇなっアイツは!」
て、ナミさぁん、やっぱ書いたのねぇ?
でも、ジビエ系がなくて助かったわぁ?
しかし、コレって……
「ねぇキョウ、このお金って誰が出すの?」
「聞いてなかったぁ?ミナだったら、カニを全員分買って来るんだよ?」
「ええっ!?カニちょぉたっかいじゃん」
ムリムリムリっ!
だったら、コスメどころかエステ行けるわっ!
「平気よ、平気!」
何?ナミさん。
「だってさ、まだノリちゃんが書いてたやつ誰も引いてないから……」
「え、何ですか?」
「じゃあ、あと残ったの俺?」
「そお〜で〜す」
なんか明るいなぁナミさん。
「え〜なになに……」
何だ?
「え〜と、金っ!?」
ぷっ!
「誰だ金なんて書いた奴?品がねぇ、却下だ却下!」
「自分だろ?」
「全員分の食費持ちだねっ」
ははははっ!
「ひい、ふう、みい……」
「ノリちゃん、ざっと20人以上は居るよ?」
「よ〜し、ススムくん牛と言ったら分かってるね?」
「はいっマツザカっすねっ!ナミさんっ」
「もお〜〜〜」
完




